『さらば! もろもろの古きくびきよ -8-』にて、ハナシの流れ的に入れ込むことができなかった事柄を書かせていただきます。
(同『-9-』または『-10-』で、うまくハメ込められればいいな♪と思っております)
🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹🌹
「やがてフランス衛兵隊も出動します」
王后陛下とオスカルさまの あの最後(?)の邂逅の際、オスカルさまが "真っ白になってしまわれるほど" 激しい打撃をお受けになった王后陛下の宣言です。
↓↓↓↓↓
愛蔵版『ベルサイユのばら』第2巻384ページ
……で、この前ページを見ますと、王后陛下はニッコリ微笑んでこうっしゃっています。↓
「なぜ あなたの部下12名を簡単にアベイ牢獄から釈放したかわかりますか?」⇒ ①
(すぐ下のコマでは、一転して怖ぁ~い烈女のお顔になって鬼構想を語っていらっしゃいますが😰)
↓↓↓↓↓
愛蔵版『ベルサイユのばら』第2巻383ページ
✽そりゃ、この時の王室は できるだけ多く兵士を確保したいでしょう。
……けど、フツーに考えて、《会議場からの平民議員の排除命令》の拒否で投獄した兵士を釈放して隊に戻したところで、《民衆を武力で制圧する命令》にまた反抗するとしか思えませんが...
コレって、、、《あからさまに平民議員を庇って近衛隊を会議場から追い返すという反逆行為を犯したオスカルさま》を、《王妃裁定でお咎めナシになさった》ことと繋がってるように思われます。⇒ ②
↓↓↓↓↓
愛蔵版『ベルサイユのばら』第2巻342・343ページ
✽あっ、急いで付け加えますと、オスカルさまお咎めナシには、モチロン、長い年月を共にしてきたオスカルさまへの親愛による特別扱いという側面も大きいと思います。
上記①と②を繋いで流れる底流、、、私見ではございますが、
そこには、"わたくし(王后陛下)の裁量と力で、あなた(オスカルさま)も、あなたの部下も無罪放免にしますよ(ニッコリ😊)" という《超・温情措置》でオスカルさまにかつての忠節心を思い起こさる ⇒ もう一度自分の手中に取り戻す。……という意図が少なからずあったのではないでしょうか?
ものすごぉ~くゲスな表現をすれば、《恩を売って》《オスカルさまの心を再び掴み or 貸しを作り》《自分(王后陛下)の意に従うよう心理的な圧をかける》みたいな…😰
↓↓↓↓↓
"ね、オスカル♪ これからはヤンチャな部下の手綱もしっかり取って、わたくしと王室のために働いてくださいね😊😊😊" っと。
ちなみに、、、オスカルさまは王后陛下のその意図をうっすら感じ取ってはいらっしゃるものの、"アントワネットさまを貶めるような、そのような受け取り方はしたくない" と、表層意識にのぼらせることを拒んで、考えないようにしてらっしゃるような気がします。(これも私見です💦)
王后陛下の目は、もはや《王室権威の死守》それしか映すことができなくなっており、オスカルさまの《祖国》への思いは既に別ベクトルにあったことを読み取れなかった……
それゆえに、フランス衛兵隊を出動させたりしたら、オスカルさまご自身が直接指揮をお執りになっちゃう、さらには市民側についちゃう…、だなんてこともユメユメ思い至らなかった。
王后陛下の読みが甘かった、と一言で片づけるのは容易いですが、
陛下とオスカルさま、おふたりそれぞれの、生来の気質・生きてきた境遇・立場、いろんなものが絡み合って、《かくてかくある》なのですよねぇ……😭