この記事、前半が ツッコミ的なカンジ💦、後半が こじつけ解釈 となります。

もしよろしければご覧くださいませ。

 

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【前提このシーンの時期はいつ頃?】

 

フェルさんが本格的にストーリーに参陣🎵

彼が王太子妃殿下への正式謁見を叶え、ベルサイユデビューして貴婦人たちの胸をトキメかせ始めたことが語られた次々ページで、馬に乗りたいとダダをこねる妃殿下にノアイユ伯夫人がキーッとなって大反対する場面になりました。

 


【ツッコミ1:オスカルさまの第六感的(?) 発言】

 

乗馬ダダこねにキーッとなってるノアイユ伯夫人の直前シーン。

妃殿下の無邪気さが招きかねない危険を懸念するオスカルさまが、グランディエさんに語る長セリフの最後のコマにご注目あれ!

「いいか アンドレ。

これからはいままで以上に注意して妃殿下のおそばについてくれ

 

このオスカルさま発言の趣旨(意図)と、石でバランスを崩して肘を馬の脇腹に当ててしまったグランディエさんの失態(不注意?)には、九分九厘、何の関係もナイです。

けど、ナンなんですか、この偶然の符合!

 

しかも、なんとなんと! その2つ前のコマで、グランディエさんが言ってます。

「さすがするどい! 女の直感だな!」

 

もっかい、ナンなんですかっ! この偶然の符合!!

 

思わず、

"オスカルさまっ、未来を感じる第六感をお持ちなのですかっっ!?" と、

心の中で問いかけ叫びしてしまったワタクシです (^▽^;)

 

 

【ツッコミ2:名前呼びされるグランディエさん】

 

国王からの断罪という公的かつ厳粛な場であるにもかかわらず、

ずっと、ルイ15世陛下に "アンドレ" とファーストネーム呼びをされ続ける

グランディエさん😓

重大場面のカナメのひとりなのに、まだ姓を付けてもらえてなくて悲しい…😭

 

 

【私的解釈1:このエピソードが投入された意味】

 

【①いかなる権威にも屈しないオスカルさまの正義感を描出】

ご自分が正義と信ずるところに忠実に、なにものにも臆せず立ち向かう勇姿は、序盤から いくつも描かれています。

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▶王太子妃殿下からのサロンお誘いを断っちゃうとか

▶母上を陥れたデュ・バリー夫人に剣まで向けてド正論をぶちかますとか

▶国王/王妃隣席の晩餐会でド・ゲメネ公爵の決闘宣言を受けて立っちゃうとか

▶謹慎処分中のアラス視察を咎める父上(家長!)に反論するとか

 

それらエピソードに比しても、国家の最高権威である国王にすら、命がけで 堂々と反駁主張を述べるこのエピソードは、群を抜いて大胆(怖いモン知らず💦)なもので、オスカルさまの まっすぐなご気性が、これでもか!とばかりに描出されています。

 

 

【②グランディエさんの存在に新たな意味が与えられる】

この時のオスカルさま、断罪されているのがグンディエさんでなくとも、①の正義感のもと、同じ行動をお採りになったと思います。

(見ず知らずのピエール坊やの悲劇😭に、あれほど義憤をあらわになさった御方ですもの)

 

ただ、訴えの最後のひと言、

「まずここで このオスカル・フランソワの命をたってからにされるがよい!」

ここに、ワタクシは着目したいです🥰

 

(オスカルさまご自身は明確には意識していなくとも)

グランディエさんが自分から切り離すことのできないかけがえのない一部であるからこそ自然に迸り出た言葉であるとの原作者先生の意図のもと、グランディエさんの存在に新たな意味が付加されたことの表明なんだと、ワタクシは信じたいです。

 

これまで、"なんかいつも💦オスカルさまの隣にいるヒト的存在" で、その会話の相手としてストーリー進行説明の補助的役割にとどまっていたグランディエさんに、の内容自体に食い込む人物として光があたったというのが、この事件のもうひとつの重要側面だったといえるのではないでしょうか。

 

※"②こそがこの事件のポイントです!!" と主張したいのはヤマヤマなのですが😅、やはり、この時点では、①のほうが、主軸として前面に押し出されて描かれているのは否めないと思います。

だってぇ~😓 このエピソードでグランディエさんにあたった光…、スッと去って行ってしまって、[ストーリー進行説明の補助的役割😅]が、この後また延々と続くんですものぉ ( ;∀;)

 

【③フェルさんの男気具体的に示し、以後のOAさんの在り方に影響を与える】

事件直前のフェルさんベルサイユデビュー描写で、彼は "人間味にあふれた男らしいフェルゼン" と やや抽象的に表現されていますが、それを具体的に示したのがグランディエさん断罪場面でしょう。

 

国王陛下の御前で正当な裁判を訴えるオスカルさまの横にただひとり進み出て援護した人物。

「わたしも正義のために死ねるぞ」と言い切った人物。

 

きっとオスカルさまに強い感銘を与えたことでしょう。

 

そして、、、おそらくグランディエさんの胸中にも "すごい人だ" と刻まれ、畏敬の念を持たざるを得ない存在として、苦しい片思いをより苦しくする一因ともなった気がします。

 

※ついでに言えば😝、この事件で やっとこさ、「あ…あいつ… 女だったのか!」と、フェルさんに認識させる機会がめぐってきたのですよね (;´∀`)

 

 

【私的解釈2:いつかおまえのために命をかけよう】

 

最終的には、王太子妃殿下までもが嘆願チーム😓に加わったことで、ルイ15世陛下は、グランディエさんにも、オスカルさま(&フェルさん)にも一切お咎めナシの裁可を下してくださいました。

 

ちなみに、オスカルさま。

「王族にケガをさせて首がとばなかったのはおまえくらいだぞ アンドレ」と発言されていて、ご自分がどんだけ "不可避な処罰への、あり得ん反駁" をしたのかはチャーンと自覚なさってるんですねえ (;'∀') 

まったく、なんて御方なんでしょお💖

 

(※そーいや、「不注意とはいえアンドレに罪はない!」って、ちとゴーインな理屈も展開してらっしゃいましたねー😅)

 

 

……で、そんなオスカルさまを前にして。

おおっ出ました! グランディエさんの人知れぬ決意💓!!

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「おれはいつか…おまえのために命をすてよう。

おまえが今日このおれのために命をかけてくれたように…

いつか おまえのために アンドレは この命をかけるぞ…」

 

(えーっと💦 同じく命がけで嘆願に加勢してくれたフェルさんへの感謝はどぉなってるのかしら?なーんてギモンは、今は措いときます😅😅😅)

 

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さてさて。

無理心中を思い詰めてた時期以外は、24時間365日、オスカルさまのために命をかける覚悟で生きているグランディエさんでしょうけれど、その決意が形となって現れたのは、いつでしょう?

ワタクシ的には下記(1)~(3)の3事案だと考えております。

 

(1)「50%にかけるしかないな……」の時。

ばあやさんに、オスカルさまのパレ・ロワイヤル正式訪問を聞き、黒い騎士の手がかりを求めての行動だと瞬時に察したグランディエさん。

療養中の体で病床から飛び出し😖、再び黒い騎士の扮装をしてパレ・ロワイヤルに駆けつけます。

 

忍び込んで見つかったら侮辱罪で逮捕され、悪評高い盗賊として おそらくは極刑。

ましてや、そこが黒い騎士一味の巣窟なのが事実だとすると、ニセ黒い騎士であると見破られたら、かなりの確度で、闇から闇へと消されてしまうでしょう。

 

それでも、きっと危険な行動に出ているであろうオスカルさま(←経験則で彼には丸判り!)を、怪しさ無限大のパレロワから引っ張り出すために(囚われの身になってるコトまでは知り得ていませんもの😓)、五分五分の可能性に賭けて決死の潜入を敢行。

⇒ すなわち、オスカルさまのために命をかけた のでした😭

 

結果、オスカルさま(&ロザちゃん)を救出することとなり、彼自身の命も失わずに済んだのですが……

あああ…😭 左目が……😭😭😭😭😭

 

 

(2)「飲むな 飲むな 飲むな〰っ!!」の時。

オスカルさまを誰にも渡さないために、共に死出の旅に発つことを選ぼうとしていたグランディエさん。

けれど、オスカルさまの昔語りに触発されて かつてのこの事件を想起し…おのずと、その時の決意にも思い至りましたですね。

↓↓↓↓↓

  

愛蔵版『ベルサイユのばら』第2巻 126・127ページ

 

前回の、『「もう… どこへも嫁がないぞ…… 一生……」での目頭つまみ』の記事でも書きましたが、若き日の決意を思い出すことで、オスカルさまを生きて輝かせるためにこそ自分が在る…そういう自分を取り戻し、おのが企ての愚かしさを痛いほど思い知って、無理心中の決行を踏みとどまることができたんでしたネー。

ある意味、この時、再びオスカルさまに救われたとも言えるかもしれません🤗

んで、こうなります🥰

↓↓↓↓↓

「守ってやる あ…あっ! 守ってやる きっときっと この命の つきるまで!」

 

それにしてもまあ...

この場面にあの事件の回想を持ってきて活かすなんて、理代子先生の着想のすごさに、ただひたすら敬服するばかりです!!

 

 

(3)「おれをつれていかないならおまえも行かせない」の時。

1789年7月11日のこと、

[フランス衛兵隊は、7月13日、テュイルリー宮広場に向け出動のこと]との指令が

ジャルジェ家にもたらされました。

 

この時、グランディエさんは、既にほとんど視力を失っていました😭

にもかかわらず、グランディエさんは、オスカルさまが気圧されるほど鬼気迫る表情で詰め寄ります。

「じょうだんではないぞ! おれをつれていかないなら おまえも行かせない

いかせない ぜったい!!と。

 

これを オスカルさまのために命をかける決意 と呼ばずして、

なんと呼べばよいのでしょう😭😭😭😭😭

 

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なお、以下は、みなさまにお叱りを受けであろう解釈ですが...

 

▶サベルヌでの救出劇🤩

▶オスカルさま成敗阻止🤩

▶ティユルリー宮広場での被弾😭😭😭😭😭

 

これらの際、結果として、グランディエさんはオスカルさまのために命をかけています。……ではありますが、、、

これらはそれぞれ、的な事態・出来事に反射的に行動したもので、"命をかけるぞ!" との意識のもとに行動を起こしたとは言い切れない気がするワタクシでございます...💦💦💦