黒と銀のContrast【 出会い編 Ⅴ 】
私の方が宇宙人だったのかな・・・
■ ■ ■ ■ ■
「え~っとですね・・・」
自分が今置かれているであろう情報を、覚えている範囲で近藤さん達に話した。
学校の帰りにキラキラ光り輝く珠を拾って、太陽に照らした瞬間強い光に包まれた事。
次に目を開けた時には全く知らない場所に来てしまっていた事。
そして多分ここは、自分の住んでいた世界とは全く別な異世界だという事。
「私田んぼにいた筈なのに、目を開いたらここにいたんです」
何ででしょう・・・と言い終えた時
「やっぱりあの噂は本当だったんですね、局長」
機械の陰からもう1人男の人が出てきた。
口まで隠した全身真っ黒の服で忍者みたいな格好をしてる。
・・・・・今度は忍者のコスプレですか。
「おお、山崎か。何か分かったか?」
「その子のいう事本当ですよ。アジトと睨んで張り込んでたら急に光だして爆発しました」
「爆発?」
「ええ、機械らしき装置なんですがね・・・多分この子の持ってるその珠と関係があるんだと思います」
忍者さんは土方さん達に説明しながら奥にある機械の方に歩いていった。
「機械は壊れたって事か・・・。それで奴らの正体は?」
「いやぁ・・・・それがですね・・・」
「何だよ」
「爆発の衝撃で飛ばされてしまいまして、さっきまでちょっと気絶してしまってて・・・・あはははは」
「アホかてめぇーは!!!」
「ぎゃあああああ!!!」
わぁ、なんか目の前でバトルが繰り広げられてて、忍者さんがやられてる。
私も人のこと蹴っといてなんだけど・・・・・めっちゃ痛そぉ・・・。
そんな様子を横目で見ながら、引き寄せられた時に落としてしまった珠を拾い上げる。
「わぁ!!!」
その私の声にファイトは止まり、近藤さんが慌てて走ってきてくれた。
「どうしたんだい?!」
「ひ、ヒビが入ってる!!」
落とした衝撃でなのか、少しヒビが入ってしまった。
「どーしよどーしよ!!!」
私がしゃがんだままアタフタと手の中の珠に視線を落としてると、山崎さん (とかいう忍者さん) が話しかけてきた。
「少し見せてもらってもいいかな?」
「・・・はい」
「ん。かえってヒビが入って良かったと思うよ?さっきみたいに暴発しちゃう効果も薄れただろうしね」
「美月ちゃん。今とっても混乱が大きいとは思うが、俺の話し少し聞けるかい?」
山崎さんも近藤さんもしゃがみ込んで私と視線を合わせてくれて、2人して話しながら頭を撫でてくれた。
「・・・・・・・・」
なんだろ・・・。
子供扱いされてるって思ってても、
今まで誰かにこんな事された事なかったからなんかすごい安心する。
不思議・・・。
今度は近藤さんが色々と私に説明をしてくれた。
異空間を繋げて侵略し、配下に置こうとしている天人がいるという事。
この辺り一体はその天人の縄張りになっており、真選組はだいぶ前から張っていたという事。
異空間を繋げようとしている事は上層部しか握っていない情報の為、極秘に捜査を進めていたという事。
「まぁ、ここからは俺の推測になるんだが。
天人が偵察のつもりで異空間に送ったガラスの珠をたまたま美月ちゃんが拾って、それが媒体となってガラス珠ごとかぶき町へ転送されてしてしまった、という訳か」
目の前で光る美月の身体を見た近藤達は、嫌でも信じるしかなかった。
「近藤さん・・・これからどうする?」
近藤は美月に視線をやると、再び目を閉じて考え込む様に宙を仰ぐ。
「眉唾もんかと思ってた情報がてめぇらの目で本物だと確信した以上、このままこいつをほっとけねぇだろ」
「どーせ天人からも狙われる事になるだろォねィ」
「天人って、まさかさっきの変な奴等の事?」
さっきからちょいちょいと「天人」って出てきてるからキーマンなのかなとは思ってたけど。
「お前さんの持ってるその虹色金珠は、失敗したとは言え異空間に通じる事のできた唯一の『核』っつー訳ですからねィ。血眼で捜すでしょ」
ついでにお前さんの事もね。
「・・・・・・・なっ・・」
なんて恐ろしい事を笑顔で言うのこの人はぁ!!!
「え!!!いらないいらないこんな物騒な変な珠!!!」
ホイッ!と自分の手の中にあった珠を横の人物に投げつける。
「おわっ!!お前投げんな落ちたらどうすんだ!!」
「だってそんな物騒な珠持ってたくないんだもん!!あげますソレ!!」
「いらねーよ!お前が拾ったんだろ!お前が持ってろ!!」
「ちょっ、うわぁあ!!本当に投げ返さないで下さいよ!!!ヒビ入ってんのに落ちて完全に割れたらもっと狙われそうじゃないですか!!!」
「何言ってんだ!ヒビ入れた時点でお前狙われまくり決定だろ!!」
ギャーギャー言いながら投げ合いっこしている私と土方さんに近藤さんが割って入ってきた。
「こらこら君達!!本当に落として粉々に割れたら証拠押収が出来なくなるでしょ!あーもう貸しなさい!ったくもう!!」
ぷりぷりと怒りながら虹色金珠 (名前決定) を取り上げられた。
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あとがき✎⁾⁾
虹色金珠(笑)
名前決定してしまいましたね(●´ω`●)
誰、そんな卑猥な名前つけたの!←
美月サイドの話はまた書きますが、今まで誰かに頭を撫でてもらった事がなかったのでとっても新鮮で心地よかったようですね(´˘`*)
分かる分かる!!!
私の中の近藤さんのイメージって、
ちゃんと目線を合わせて話してくれて、いつだって頭を撫でてくれる優しい人
です(´˘`*)
美月を小動物みたいに思ったようですね(笑)
これで【出会い編】終わりです!
次から物語の登場人物増えまーす◎
