とてつもなく響いてくる素晴らしい謝辞だった。
並大抵では感じられない家庭環境に育った、樹木希林さんと内田裕也さんの娘だからこそ、この謝辞。
知的で芸術性のある独特な世界観、何度でも読み返したくなる。小説のよう。抽象的すぎず、わかりやすくダイレクトに伝わってくる、少なくとも私には。展開、言葉の選び方、表現力、どれをとっても、卓越した文才をお持ちなのだろうと思う。読者をもっともっと読みたいと思わせる。
根底には世間や常識にとらわれていない内田家の自由な「カオス」がある。
他者に迎合せず自身を貫いていく生き方、その傍ら「個」それぞれ生きとし生けるもの全てに畏敬の念を抱いている、これが尚更、格好良いと思わせる。
平坦な日常を暮らしていて、いつの間にかどこかに葬られがちな概念が、内田家の「カオス」にひとたび触れることによって、覚醒させられる。
そしてまた放っておくと埋もれてゆきそうだが、それを律し、またどんな時でもカオス的概念をひっぱり出して来たいものです。感謝。