☆歌詞☆

「あなたのことを 深く愛せるかしら」
子供みたいな 光で僕を染める
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた 小さな午後

あきらめかけた 楽しい架空の日々に
一度きりなら 届きそうな気がしてた
誰も知らないとこへ 流れるままに
じゃれていた 猫のように

ふざけ過ぎて 恋が 幻でも
構わないと いつしか 思っていた
壊れながら 君を 追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた

それが全てで 何もないこと
時のシャワーの中で

夢の粒も すぐに はじくような
逆上がりの 世界を 見ていた
壊れながら 君を 追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで 何もないこと 
時のシャワーの中で

さよなら僕の かわいいシロツメクサと
手帳の隅で 眠り続けるストーリー
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた 小さな午後



☆とりあえず☆

詩の世界がとても柔らかい
「小さな午後」、「猫」、「逆上がり」、「シロツメクサ」と、なんだかかわいいフレーズが多い


☆詩の解釈☆

第一印象は失恋した歌

決定付けたのは
①さよなら僕のかわいいシロツメクサ
②手帳の隅で眠り続けるストーリー


別れた彼女のことを「僕のシロツメクサ」と表現するところがなんともかわいい
はかなく、若々しく、幸運の象徴のような君
曲のイメージも相まって、かわいく無垢な女性像が見えます
ちなみに花言葉は
・私を思って
・約束


「手帳の隅で眠り続けるストーリー」は、別れの寂しさをこんなに素敵な表現ができるものかと驚きました
彼女と一緒にいるはずだった未来に、一緒に立てたスケジュールが手帳には書いてあって
(誕生日や記念日やデートの予定かな)
でも、それは、動き出すことのない未来であり、眠り続けることしかできない"物語"であると

せつない

かわいい恋の歌を書かせたらマサムネさんに勝てる人はいない!


後になって別の解釈も出てきた

死別した好きな人の後を追いたい歌


スピッツの詩の世界のテーマは
・死
・セックス
である、ということはファンの間では有名だが
この冷たい頬は、前者の死を歌ったのではないかと考えれるなぁと思っている


気になるワード

①冷たい頬
②壊れながら君を追いかけてく
③時のシャワー



なぜ、小さな午後なのに冷たい頬なのか?
日が差していない、単純に冬だから、とも考えられるが、もう死んでしまっているからだともとらえられる
お葬式のシーンかもしれない
最期の挨拶に、死んでしまって棺桶の中に横たわる彼女の頬をなでている午後なのかもしれない
少し怖い



壊れながら君を追いかけてく
さよなら、と言っている以上、何らかの形での別れを迎えているはずだが、歌詞の主人公は壊れながら追いかけてく
恋心が残っていて、未練を歌っているのかもしれないが、文字通り、彼女が旅立って行った世界へと、自らも追いかけ飛び立とうとしているのかも
自殺という形で
「壊れながら」も狂おしいほど恋しいのではなく、精神が壊れていってしまっていることを示しているととらえることもできる
曲のイメージがダークでインセインに変わる



「時のシャワー」
流れるものという類似点があるため、時をシャワーと表現するのは素敵だ
しかし、シャワーのように流れていく時とは何だろうか?
毎日のようにする行為であり、とりとめもないシャワー
主人公の時は、もうシャワーのように、意味深さのない、ただこぼれていくものに変わってしまっているのではないか?
自分の持つ時に、意味を感じられない人物が行き着く先は?

それは死の世界なのかもしれない



☆好きなフレーズ☆

①子供みたいな光で僕を染める
②あきらめかけた楽しい架空の日々



きっと、無邪気な彼女と一緒にいると自分も浄化されていくようだ、というニュアンスだと思っている
とっても素敵
光に染められるってなんだか暖かい

セリフで始まっているのも面白い
読書感想文みたい笑

そのセリフも真っ直ぐな愛というよりも、恋や愛への戸惑いや躊躇いがあらわれている
でも、「あなた」を真剣に考え、向き合っていることが連想されるから好き



「あきらめかけた楽しい架空の日々」
ちょうど、この曲を聴いていた高校時代に叶わぬ恋をしていた(彼氏がいるけど、すごく仲が良い女友達への恋)ので、このフレーズの刺さり方はエグかった

彼女とこんな所に行きたいとか、あんな風なデートがしたいとか
そういった楽しい日々
でも、それらはあくまで"架空"に過ぎない

なんども、あきらめかけてた

けど

一度きりなら、届くかも?って思った時期や瞬間って何度もあって

自分への笑顔の方が、君はかわいいよって
そんなふうに思っていたこともあったなー

ということで自分に重なってすごく共感できた



☆最後に一言☆

イントロだけアコギで弾ける!!