唐突にまったく関係ない話題からこの記事はスタートするわけです。所謂日本のロックの名盤100選みたいなものを読んでいると日本のパンク・ロックバンドの名盤が、まあ間違いなく取り上げられているわけです。フリクションとかアナーキーとかですね。で、僕が嫌なのが、そういうバントを兎に角Sex Pistolsと比較して、ピストルズよりカッコイイだとか、ピストルズよりも激しいだとか、そういう風に評価するところなんです。そりゃあ自分がピストルズよりそういったバンドが好きなのかもしれないですけど、世界的知名度や評価、影響力はピストルズの方が比べ物にならないほど上でありまして、そもそも現在にまで通じるパンクのイメージを作り出したのはピストルズであって、お前らが賞賛しているバンドだって、多分ピストルズの影響受けてるんだぞと言いたい。主観的なものでなく客観的なものでバンドを評価してほしいものです。
さておき。
今回はそんなSex PistolsとThe Clashの名盤、つまり勝手にしやがれとロンドン・コーリングですね。この二つを、音楽性ではなくアルバムの完成度でありますとか、そういう視点から自分の思うことを話していきます。別にこの二つでなくても良かったんですけど、最近聞き直してカッコよかったので。
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Sex Pistols-Never mind thr bollocks, here's the Sex Pistols

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The Clash-London Calling




クラッシュもピストルズの影響を受けてパンクを始めたらしいので、やはり勝手にしやがれは偉大なアルバムだなあと思います。音楽性からかロンドン・コーリングの方が評価されがちですが、影響力だけなら勝手にしやがれが大きいかなと思います。まあ、今はそんな話がしたい訳では無いのですが。
個人的に、いいアルバムには二つの種類があると思っています。
全曲の完成度が高いアルバムと、アルバムトータルとしての完成度が高いアルバムです。
The Beatlesのホワイト・アルバムのようにアルバムとしての完成度はないけれど、曲の完成度が高くついつい聞いてしまうようなアルバムが前者です。こういうアルバムは、往々にして色々な音楽性を内包しているが故のものでありますね。
Lou ReedのBerlinように際立った名曲があるわけでは無いけれど、アルバムトータルとしての完成度が高いアルバムが後者です。こういうアルバムはアルバムを作る際にコンセプトを設けている場合が多いです(コンセプト・アルバムとは少し違う)。
ここまでくれば分かると思いますが、勝手にしやがれはアルバムの完成度が高く、ロンドン・コーリングは曲の完成度が高いアルバムであります。
どちらがいいであるとか、そういう話ではなく、ただ僕が思ったことを書いてみたわけです。
まあ、あとひとつ思うのは、ロンドン・コーリングのように雑多な音楽性を内包しているアルバムの方が、完成度の高いアルバムより評価されるという傾向にあるということです。例えばローリング・ストーンズの最高傑作はメインストリームのならず者ですしね。
うーん、どちらのアルバムも好きですけど、ただどちらのアルバムの方が評価されるべきかと問われれば、僕は完成度の高いアルバムだと答えます。
ロンドン・コーリングは確かに偉大ですが、ただアルバムとしての一貫性がありません。クラッシュの音楽性を伝える、クラッシュはただのパンバンドじゃないんだぞと、クラッシュの側面を伝えるためにロンドン・コーリングは用いられるべきで最高傑作であるとかそういう風に賞賛を受けるのはどうかと思うんですよ。
The Beatlesにはホワイト・アルバムを超えるアルバムが幾つかあるのでそうはなっていないですけど、それでも最高傑作と読んでいる人がいるわけでありまして、うーん、それは違うだろと思うわけですよ。
まあ何が言いたいかというと、ロンドン・コーリングより勝手にしやがれの方が評価されて然るべきなのではないだろうか、という話です。、