優夜Side


―莉紗との出逢い―


「だりー」


始業式が始まった。


ふと隣を見ると、


―コクン―コクン


寝ているやつが居た。


面白いから寝顔を見ると


さっきまで普通だった俺の心臓が


だんだん早くなってきている。


なんだコレ・・・?


俺は謎の気持ちに覆い込まれていく。


バッッ


隣からぎこちない音が聞こえた。


そーっと隣を見るとさっきまで寝てたやつは、目を覚ましていた。


寝ていたやつは急にこっちを向いたから、目が合った。


寝ていたやつは、こっちを見ながらニコッと微笑んだ。


ザワザワ――バタンッ、ダン


周りが騒がしくなったと思えば


式は終わっていた。


俺は一人で、新たな自分の教室に帰ろうとすると、


「優夜ぁー」


聞き覚えのない声だった。


「やっぱり、カッコイイねぇ☆優夜って8組でしょ♪


俺も8組なんだ!!ダチにしてッ。お願いッ」


頭の中が一瞬パニくった。


でも、落ち着きを取り戻し、


「お前さー誰?いきなり来てさーウザいんだけど!!!」


強い口調で言った。


ビビッたかな・・・?


「あーっ!自己紹介まだだったね。俺は白凪優葵ヨロシク☆」


そういいながら俺の手を取り、強引に8組まで行った。


「優夜の隣に座ってた子居るでしょ、その子、俺の幼馴染☆


山下莉紗って言うんだけど、馬鹿だよねー。始業式に寝るなんて」


山下・・・莉・・・紗・・・か。


「おぉ」


それからと言うもの俺は、不思議と優葵と一緒に遊んでいた。

―優夜との出逢い―


「アハハッ」


「莉紗、何気に似合ってるぅ☆」


「マジでー♪ありがとぉ」


「玖魅、スカート短過ぎじゃない!?」


「大丈夫ッ☆2年と3年はほとんどが玖魅のこと


知ってて優しくしてくれるから★しかも、


お兄ちゃんがこの中学で最強の人と友達だから


お兄ちゃんに言えばやっつけてもらえるし♪」


「ほんと玖魅ってすごいね☆」


今私と話している強気な女の子。この子は私の親友。


―鬼條玖魅―


名前から想像つくように、


可愛い・・・というよりカッコイイ女の子です。


顔立ちが大人っぽくて、身長も160以上で


とてもついこないだまで、小6だったというのが嘘のように綺麗すぎる。


高1と言っても通用するぐらいの綺麗さだ。


もう何もかも、大人だ。


部屋も、服装も、顔も、ぜーんぶ実際の歳より上回っている。


でも一つ子供なとこがある。


それは性格だ。


私よりは少し大人だけど、やっぱり子供。


私は玖魅と話しながら体育館へ向かった。


「玖魅の座席はぁ?」


「えーっと、あそこ辺り」


そういって玖魅が指した方向を見ると、


私の席からはだいぶ離れていた。


「じゃーねー♪」


「バイバイ☆」


そういって席に座ったとたん、


眠気が襲ってきた。


目を覚ますと、終業式は終盤になっていた。


視線を感じて、そっちを向くと


髪は肩よりほんの少し長めで、綺麗な顔立ちをした人が


こっちを向いていた。


緊張してきて、ただ笑うだけしか出来なかった。


これ・・・って一目惚れっていうやつなのかな?