非正規社員から正社員への転換が進んでいません。

正社員になりたい人のうち、その実現率はわずか7%前後です。

人手不足感が高まる一方で非正規採用はミスマッチが多く、伸び悩んでいます。

日本では他の主要国に比べて正社員と非正規社員の給与格差が大きく、これが全体の平均賃金を低くしています。

非正規社員が正規雇用になるハードルは高く、非正規社員はなかなか選ばれることがありません。

企業が正社員を求めていないわけではなく、非正規社員が正規転換することが難しいのが現状です。

企業は転職者に即戦力を求める傾向が強く、現在の雇用構造では非正規からの転職者には不利に働きます。

非正規社員には、転職者に求められるような技能や知識が不足している、と判断される傾向があります。

政府も正規転換を支援しており、補助金や助成金が用意されています。

しかし抜本的な解決には至っていません。

記事は、「同一労働・同一賃金」の原則を徹底し、非正規社員の技能向上と職業教育の官民一体の仕組み構築が必要であると結論付けています。

#日経新聞