「あなたたちのおじい様(佐喜太郎)がおこなったことは、気の毒な外国の人を助けてあげたのですから、立派なことなのですよ。でもその人は、フランス政府や日本の警察に追われているインドシナの偉い人だったのです。決して口外してはいけませんよ」
この言葉の下ずっと半世紀近くもの間固く隠し続けられた話。
石碑には
「われらは国難(ベトナム独立運動)のため扶桑(日本)に亡命した。
公は我らの志を憐れんで無償で援助して下さった。
思うに古今にたぐいなき義侠のお方である。ああ今や公はいない。
蒼茫たる天を仰ぎ海をみつめて、われらの気持ちを、どのように、誰に、
訴えたらいいのか。ここにその情を石に刻む。」
と書かれている。
紀念碑裏面には、大正七年三月。賛成員 岡本三治郎、岡本節太郎、浅羽義雄とあり、潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)の名前は見当たらない。
ドラマでは解りやすく潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)を助けたとなっているが、実際は阮泰抜だった?。
大隈重信や大陸事情に理解の深い犬養毅に引き合わせたのは、浅羽佐喜太郎ではなく、梁啓超だった?。
などドラマとしての脚色が見られたが、こういった作品が広められるのは大切な事だと思われる。

