62)忘れ得ぬ人 2024/05/01
ダイエーの商品券2000円をゲットしましたので最寄り駅にあるダイエーに行きました。
夕方で大勢の買い物客がいました。
レジも相当混雑しておりました。
私の番になりました。
するとレジの方が私に声をかけます。
「このピーマン1個赤くなってますけれども、それでもいいんですか?」
私はそれが半値になっているお買い得商品だったので、今夜使おうとそれをあえて買ったのですから「いいんです。それでいいんです」と答えました。
レジが終わり、帰り道その人のことを考えました。
きっと私のためを思って、他に赤くなってない良品があると教えたかったのでしょう。
あの混雑しているレジの列の中であえて、わざわざそれを教えてくれたのでしたら、なんと親切な店員さんなんだろうと私は感心感動いたしました。
国木田独歩の本に「忘れえぬ人々」というのがあります。
心に残る忘れえぬ人というのは劇的な出会いをした人ではなく、ほんの行きずりに私とこの店員さんのように無意味な出会いのように見えるのにしかしいつまでも心に残る、そういう人こそ、本当に忘れ得ぬ人になるのだという内容の本でありましたが、まさにこの日の婦人店員さんは私の心に残りました。