母の付き添いで5年ぶり、いや母の付き添いで間にも来てるけど
やっぱり気持ち的には5年ぶりに
お姉ちゃんが最初に入院した病院にきてる
母は膝の手術をするための検査日、あっちへこっちへ1日がかりでやっている。
それを待つ間。
3階の吹き抜けから広い待合ロビーを見下ろす。
あの頃とほぼ変わらない風景に時間がふっと戻っていく。

5年前、いや2年闘病したからざっくりと7年前の自分を回想する。
毎日通ったな、やっぱり夏で暑くて
バスに乗って
15時から面会できるんだよっていうお姉ちゃんはやっぱり15時に来てほしかったんだろうと思うけど
いつも私がくるのは16:30とか17時になっちゃったね
そのかわり帰りは20時きっかりまで居たから
バスもなくなって
いつも駅まで歩いて帰ったな
なんて
あの日の自分、あの日のお姉ちゃんを回想してるとなんでか涙が出てくるんだよね。
いつまでたってもそれはかわらないんだな。
東京方面に出かけるとき
電車に乗ると3つ目の駅に着く少し前
お姉ちゃんが最初に入院した病院が見える
その前の道路を何往復したかわからない自分を重ねて見る
あの時も夏だった
毎日汗をだらだらかいて通ったなあって
何だか感傷的に今日はその景色を見る

3つ目の駅に着くころ
観音様が見えてくる
今日もおだやかに街を見下ろしてる
あの夏毎日祈りながら歩いたなぁ
お姉ちゃんを助けてねって

その時見た光景が自分の中で全然色褪せてないことに驚く
かれこれ5年が過ぎたのだと
時間の流れに驚く
思い返すと、いつまで経っても昨日のことのようで
何だか私の時間の流れは歪んでしまったのかな、と思う

一歩社会にでれば
現在の今日を普通の顔で生きているけど
お姉ちゃんが病気になる前の世界とはどこか違う世界だと感じる。
こころが違うからなんだろうな。

あ、この頃ちょっと雑に日々を過ごしていたかも
明日やればいいや
今度やればいいや
って過ごしていたかも

今しかない今はもう来ない今なんだって
再確認しなさいよってことかな
なんだか窓の景色に叱られた気がした

今日は楽しみにしてたライブに行く
これだって今しか出来ない今日しかない時間だ
いっぱい感動して大事に過ごしてこよう。
闘病2年8カ月だったんだ。

お姉ちゃんは2年5ヶ月。
やっぱりちょっと被るなぁ。

病気は違うんだけど

抗ガン剤治療だったり
だんだん髪が抜けて
帽子やカツラを被りながら笑顔を見せる様子とか
くりくりの目が
どんどん強調されていく様子とか
やっぱり私の中では被るんです

だから気になっていたけど

芸能人だしお金持ちだし
特別な部屋に入院したり
きっと特別な治療ができるんだろうなと思っていた

病気の種類によって
お金でも解決できないんだね

病気、いつ誰に降りかかるかもわからない恐怖だ
だから1日1日大事にしないといけないんだね