画像、公式サイトからお借りしましたm(._.)m
ネタバレ有りなので、ご容赦ください。
2018年11月。先週から公開されたばかりの作品。120分。
『脳死』と言う難しいテーマを扱ってる点。そして、堤幸彦さんが監督されている点に惹かれて久しぶりに映画館にて観てきました。
んー。何から書けば良いのか?すら迷うほどに、深く考えさせられる作品でした。子を持つ親は平常心では観れないと思います。我が子に置き換えて観てしまうのは逃れられないでしょう。
主演は篠原涼子さん。間違いなく、彼女の代表作となるでしょう。実際に子育てをされてる彼女だからこそ、リアルな演技…と言う評価がされていますが…。個人的には、ならば寧ろ実生活でお子さんを持たない俳優さんに演じて欲しかったかなぁ…とも思います。同年代の俳優さんとしては、天海祐希さん(少し年齢は上ですが)、中谷美紀さん、鈴木京香さん、内田有紀さん。←このお三方は、ちょっと美し過ぎるかな😓。そして、石田ゆり子さん。今、注目され過ぎな感じですが、昔から好きな俳優さんです。強さと弱さを併せ持つ人だと思います。
それでも、もちろん篠原涼子さんの壊れていく母としての姿は圧巻でした!母としての強さと深い愛も感じられ、充分泣かされました😭
横道にそれました😑
西島秀俊さんは知性もあり、父性も感じる方なので、適役でした。
堤幸彦監督のお気に入りなのかな?と思わせる配役だったのは、脳外科医、進藤役の田中哲司さん。個人的にも好きな俳優さんです!彼がラスト近く、父親(西島秀俊さん)に命日がいつになるのか?と言う話をするシーン。和昌が「心臓が止まった瞬間かな」と言う意味の事を伝えると、進藤が「じゃあ、瑞穂さんはまだ、生きてますね。彼女の心臓はこの世の中の何処かで動いていますから」と言うセリフには泣けました。医師として臓器提供の話をしながらも、人としての温かい言葉に救われました。
坂口健太郎さん演ずる研究員も、とても良かったです!自分の研究に没頭していく中、彼も薫子と同様に人の道を外し始めます。彼女役の川栄李奈さんがまた素晴らしかった!彼女、ドラマで見た時から、上手いなぁ…と思っていましたが。今回、この作品の中で、唯一、当事者でもなく、関係者でもない、ニュートラルな立場の人として描かれる、大事な人だったと思います。
和昌の父親、田中泯さんも良いスパイスとして存在されていました。薫子の母親、松坂慶子さんも、良い意味で、ただただ娘を想う普通の母として存在しているのが素晴らしかったです!
子役は言わずもがな…。ラストの盛り上がりのシーンは圧巻です。敢えて説明は致しません!皆さんのご自分の目で確かめて欲しいです。
何をもって『死』とするのか?脳死か?心停止なのか?
この映画を観て。かつて観たドラマ『振り返れば奴がいる』と言う、三谷幸喜さんの作品を思い出しました。主演が織田裕二さんの医療物。織田裕二さんが意識の無い患者さんに対して『生きている事と、死なずにいる事は違うんだ』と言う様な意味の事を言ったのが、未だに忘れられずにいますが、そのセリフを思い出しました。
この映画を通して改めて、人としての倫理観や、生死に対する考え方を突き付けられました。
深くて、繊細で難しいテーマを扱った作品です。が、ウエット感と言うか、湿っぽさが無かったのは、堤幸彦監督の手腕の素晴らしさだと私は思います。
空からの景色で終わっていくシーンは、映画『SPEC』を彷彿とさせるものがありました。
しばらく後を引く、心に残る映画でした。素敵な作品をありがとうございましたm(_ _)m