こんにちは。マナビエの松田です。今日は 特に高校生以上の方に向けての「英語のリスニングの克服法」についてお話をしたいと思います。

「リスニングが苦手」という人は結構多いです。

その理由は単純に、(自分の目標とするレベルに対して)「英語を聴く量が足りていない」からではないかと私は考えます。

日本に住んでいて、「日本語が聴き取れない」という人はいません。それは365日 日本語を聴き続けている環境にあるからです。しかし私たち日本人が英語の聴き取りの力を付けるためには、意識的に「英語を聴く」機会、時間を増やさなければなりません。

高校では文系、理系を問わず英語の授業はほぼ毎日ある学校が多いと思うので、文法や読解には何らかの形でほぼ毎日触れる方も多いと思いますが、学校で毎日リスニングの機会がある方は意外と少ないのではないでしょうか。

では、学校以外、すなわち、家で英語のリスニングを勉強する場合の注意点についてお話したいと思います。

 

①リスニングを伸ばすカギは(1)単語 (2)文法 (3)発音 の3つ!

(1)単語の知識を増やすことは必須‼

「単語?」と思われた方もいるかもしれません。が、単語の知識はリスニング力を上げるうえで絶対に必要です。なぜならば、「知らない単語というのは、まず100%聴き取れないから(音が聴き取れたとしても意味が分からない)」です。次の文章は英検2級レベルのリスニング問題です。

If you’re not capable of keeping quiet, I’m going to have to ask you to leave.

(もし静かにすることができないのなら 退出をお願いしなくてはなりません。)

下線の語、”capable”( be capable of…  …できる)という単語の知識がなかったなら、文章を正しく理解することが不可能になります。

逆に言えば、単語、熟語の知識が増えるほど、聴き取ることのできる情報量が格段に増えます。そのため、単語、熟語の学習はリスニング力を上げるためにもとても重要なのです。従って、リスニングの力を伸ばしたい人は、単語の知識を増やしていくこと

が避けられない課題となります。その際、当然の事ながら、綴りと意味を覚えるのみにとどまらず、その単語の正しい発音を覚えることが重要なので 電子辞書で確認したり、単語の音声アプリなどを積極的に活用しましょう。

 

(2)文法知識があると、英語の文章を聴く際の情報処理能力が格段に上がります。

(Did you get your history report (      )this last weekend?

この週末に歴史のレポートは終わらせた?)

英検準1級リスニングPart 1 の問題です。(     )の部分に入る語は“done”ですが、 「 get +O(目的語)+(過去分詞)  O を(過去分詞)の状態にする 」 という文法の知識があれば (      )の部分には 「動詞の過去分詞形」が入ることを「予測」することができます。 ご存じの通り、英語の文章は 非ネイティブスピーカーである私たちにとっては、とても速く聞こえることが多いです。1文ずつ文章の意味を考えていると、次の文章がすぐに始まってしまいます。しかし、しっかりとした文法の知識を持っていれば、文を途中まで聴いた時点で 次にくる単語や、文のイメージが予測できるため、聴きながら文章の意味を理解する「情報処理」のスピードが格段に高くなります。

 

(3)発音の学習をすることで 「つながる音」「消える音」が聴き取れるようになる。

まず、大前提として、「自分でネイティブの音に近い発音ができる単語、文章」は聴き取ることができます。逆に言えば、「ネイティブスピーカーの発音とかけ離れた発音、イントネーション、リズムでしか読めない単語、文章」は ネイティブが読んだ文を聴いた場合、まず聴き取れません。とても短いフレーズで例を挙げますと、

Let’s get out of here. (ここから出よう)

これを“レッツ/ ゲット/ アウト/ オブ/ヒア”   

いう音でイメージをしていたなら、聴き取りがかなり難しいでしょう。実際にネイティブスピーカーが読んだとき、 get out of の部分が “ゲーダードゥ”のように聞こえ、さらに “here” の初めの“h”の音も脱落することが多いからです。

このような「英語特有の つながる音、脱落する音」のパターンをつかみ、日ごろからネイティブスピーカーの発音、リズム、イントネーションを真似て、自分自身もその音に近い音で違和感なく言えるようになるまで、口に出して発音練習をすることがとても重要です。

 

最後に、良く聞かれる質問ですが、「英語を聞き流すことでリスニング力は上がるか」

私は“No.”だと思っています。

 

 YouTube で英語学習の効果的な方法を発信されている “Atsu Eigo”の Atsuさん(生まれてから大学生までずっと日本で育ち、大学卒業後オーストラリアの大学院に進学、オーストラリアの有名企業に就職。英検1級、TOEIC990満点 )によると、 「何事もしっかりと目的をもってロジカル(論理的)に行うことが重要。英語をただ漫然と聞き流してもリスニング力が上がらないのは、大谷翔平選手が 毎日適当に素振りをして 現在の彼になった訳ではないのと同じです」とのことです。

リスニング力を上げたい人は、「自分が聴き取れない理由」を分析して、その理由を克服すべく、練習していくこと!この「自己分析」が大事だと思います。

 

とはいうものの、じゃあ何から始めよう…、いったいどこから手をつければ…という方のためにマナビエはあります。ひとりで悩まず、まずは先生に気軽に相談してみてください。そして、自分に合った「楽しく、継続できる」方法で、リスニング力を上げて行きましょう

最後に家庭で聴くことのできる「リスニング教材」をいくつかご紹介します。

 

①     NHKラジオ 中高生の基礎英語 (英検3級~準2級程度) 1回15分

②     NHK ラジオ英会話  (英検準2級~2級程度)1回15分

③     BBC Learning English – 6 Minute English (英検準1級程度)1回6分

  (共通テストや英検には近年 イギリス英語も多く出題されます。イギリス英語に

   慣れたいという方におすすめです。Topicも最近のニュースからで興味深いものが多いです。)

④     YouTube “Atsu eigo” (5,6分で楽しく聴けるものから、30分程度の学習法アドバイスまでいろいろあるので、ご興味に応じて聴いてみてください)