産経新聞より
環境美化や受動喫煙の防止を目的に、海水浴場を原則禁煙とする動きが全国に広がっている。
違反者に「清掃活動」や「退去命令」などの罰則を盛り込んだ条例をいち早く制定した自治体では、
「子供連れでも安心」と観光客の評判も上々。6月には湘南ビーチをかかえる神奈川県が
禁煙化の方針を打ち出し、今後の取り組みに注目が集まる。(中曽根聖子)
■パトロールで指導
「神奈川では安全で快適な海水浴場を目指し、
新しい海のルール作りを進めています。たばこを吸う人はどう思う?」
神奈川県の松沢成文知事は3日、夏休みでにぎわう由比ガ浜(鎌倉市)など県内3カ所の海水浴場で、
ビーチで喫煙する若者らに声をかけた。
東京から来た男性(29)は「今は屋内でも街中でも分煙が当たり前。
海水浴場でもルールができれば守ります」、家族連れの30代の男性も
「子供を安心して遊ばせられるので禁煙はうれしい」など、好意的な意見が大半だった。
来年度から全国初の「公共的施設における受動喫煙防止条例」を施行する神奈川県。
歩きたばこが水着姿の利用者に危険であることや、吸い殻のポイ捨てが美観を損なうことから、
松沢知事は県内約30カ所の海水浴場を、喫煙所以外は原則禁煙とする方針だ。
来夏施行に向けて関係自治体と協議に入ったが、
地元関係者からは「客足が遠のく」といった声も上がっている。
実際、ビーチの喫煙規制は営業や環境にどんな影響があるのか。
「鳴き砂」で有名な琴引浜海水浴場を全国初の禁煙ビーチにしたのは
京都府京丹後市(当時は網野町)。「鳴き砂」を守るため平成13年、
キャンプや花火とともにたばこを禁止する条例を制定、
違反者に清掃活動や環境保全講習の受講を科すユニークな罰則を盛り込んだ。
シーズン中、毎日パトロールを続ける「琴引浜の鳴り砂を守る会」会員で
市職員の松尾浩希さんは「努力のかいあって年々ごみが減り、
砂浜にたばこの吸い殻はほとんど見られなくなった」と胸を張る。
■喫煙者にも好評
真っ白な砂浜が600メートルも続く和歌山県の白良浜(しららはま)。
美しい砂浜を後世に残そうと、白浜町は昨年7月からごみのポイ捨てと喫煙を禁止、
従わない場合は退去命令を科す条例を施行した。
実施前は観光客の減少を心配する商店主らもいたが、
「指定の喫煙所に行けば心おきなく吸える」と喫煙者にも好評。
観光課の愛須康徳(あいす・やすのり)さんは「海岸の美化保全とお客さまの安全を守ると同時に、
イメージアップで集客にもつながる」と、条例の効果に胸を張る。
ただ、口頭で注意しても聞き入れなかったり、隠れて吸ったりする悪質な違反者がいることも事実だ。
「利用者のマナー向上を待つだけでは10年たっても状況は変わらない」と松沢知事。
年間450万人の海水浴客が訪れる神奈川県が、どう実効性のあるルールや対策を打ち出すのか。
今後の議論に注目が集まる。
■ごみ5割たばこ関連
海水浴場のごみの約5割がたばこ関連-。神奈川県の三浦海岸海水浴場で昨年8月、
県主催の海岸美化活動「ビーチクリーンかながわ」の一環として市民ら約500人が参加した
ごみ拾いで、わずか20分間で80キロに上るごみが回収された。
そのうち1袋(451リットル)のごみの内容を分析した結果、
たばこの吸い殻が総分量の54%に達した。そのほか、
空き缶やペットボトル、瓶など飲料関連が多く、菓子袋、カップ麺や弁当の容器などもあった。
僕の個人的意見ですが、
客足が遠のくという心配は一切ないと思います。
そこが快適な場所で楽しく過ごせる場所である限り、喫煙者の方も必ずまた来ます。
また、罰則をしっかり制定しておかないと結局やみくもになってしまうので
海外のようにタバコに関する法律をもっと厳しくする必要があると思います。