自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
昨日しいちゃんを施設にお迎えに行きました。
3連休前だったので、少しだけ遅くまで仕事をして、
しいちゃんを迎えに行きました。
大きい窓から施設の中を見ると、
いつもの職員さんはいるのに、しいちゃんの姿が見えませんでした。
施設の中に入り、中をのぞきこむと、
しいちゃんは隣の部屋に、他の職員さんと一緒にいました。
「ありがとうございました」とあいさつをすると、
しいちゃんは私に気づいて、職員さんと一緒に元気よく歩いてきました。
するとしいちゃんは、途中でいつも過ごしている部屋のドアを開けて、
「さようなら!」といつもの職員さんやグループホームのお友達にあいさつをしました。
そしてしいちゃんは私のところにやってきて、
一緒にきてくれた職員さんに、
「さようなら!」とあいさつをしました。
私はしいちゃんが、途中でいつもの部屋を開けて、あいさつができたことを、すごくうれしく思いました。
しいちゃんはあいさつをすることがとても大切なことだとわかっていて、
しっかりあいさつができる人になったのだと思いました。
しいちゃんは元々あいさつがとても上手だったわけではありませんでした。
自閉症で重い知的障害があるから、
人に話しかけることも苦手だし、
コミュニケーションが苦手です。
人との距離の取り方もうまくはないから、
あいさつも決して得意ではなかったと思います。
私はしいちゃんにずっとあいさつを教えてきて、
私自身もあいさつを大切にして生きてきました。
そして何よりも、しいちゃんは学校や施設で、とても大切に育ててもらったから、
しいちゃんは大好きな人にあいさつをしたいという気持ちが芽生え、
どんどんあいさつが上手になったのだと思いました。
学校で可愛がってもらい、施設でも大切にしてもらい、
素敵なあいさつができる女の子に育ったことを、
とても感謝しています。
しいちゃんの元気なあいさつを見ていると、
私もがんばって生きてきたんだな、しいちゃんをがんばって育てたんだなと
自分の子育てをしみじみと振り返り、
しいちゃんとの日々を愛しく思います。