オ・カロランズ　目黒区　自由が丘（閉店）　

（最終）訪問日　2014年6月

　オーナー＝亀田さん

最寄り駅＝東急東横線　自由が丘

営業状況　　〇閉店

＊紹介曲　　「Ｔｉｇｅｒ　Ｒａｇ」

　　　　　　　作曲＝ＯＤＪＢ　（オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド）　　

　　　　　　　1917年作　　出展＝なし

　　　　　　　演奏＝消防隊（ファイアーハウス・ファイヴ・プラス・トｳｰ）

〇ドクター福島との想い出

　世界的な脳神経外科医の権威である福島孝徳先生が、3月19日にお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。

全国ジャズ店を紹介する企画なのに、何故ドクター福島の訃報に触れるかというと、実は、ドクター福島は、大のジャズ好きであり、東京大学医学部出身ですが、学生時代、私が所属した早稲田大学ニューオルリンズ・ジャズ・クラブに特別参加の形で所属していたのです。私と同じドラマーでので、同じバンドで組むことはありませんでしたが、福島バンドと私が所属するバンドは、ダブりのメンバーも多く、密な交流を続けてきました。そのため、今回、明治記念館における追悼式には、ドクター福島に替わって、私がドラムを務めました。

〇オ・カロランズの思い出

　私が所属していたバンドは、９０・ＷＥＳＴ・ＪＡＺＺ・ＢＡＮＤ（ナインティ・ウエスト・ジャズ・バンド）といいます。そのバンド名の由来は、西経90度を意味するそうで、丁度アメリカ　ニュー・オーリーンズがその位置にあることから名付けたとのことです。そのルーツは、ニュー・オーリーンズにあるわけです。

　そして、月１回、第一土曜日に、「オ・カロランズ」において定例会を開催していました（写真１）。ジャフ・ブルーとの共演は印象に残っています（写真２）、毎回、盛況でしたが、その最高は、東日本大震災震災直後の2011年4月、お店の許容人数ギリギリ70名を超える超満員のお客様で一杯にあり、演奏する方も気合が入りました。おそらく、首都圏地域といえども、発生直後に、ガソリンを始めとした物不足、計画停電による外出困難等、何か世の中全体が騒然としており、皆、鬱積するものがあって、発生から約1か月経って、気晴らしを兼ねて来店いただいたのでは？と思っています。

残念ながら、2014年に閉店になり、バンドも出演もそれにて終了しました。

〇ニュー・オーリーンズへの演奏旅行

　ドクター福島のご尽力により、バンドで、2005年4月、憧れニュー・オーリーンズへの演奏旅行がようやく実現しました（写真３）。写真では、ちょっとわかりにくいのですが、中央にいるドラムがドクター福島で、一番右が私です。あまりにも感動が大きかったため、帰国後、暫くハイ状態が続きました。皮肉なことに同年８月、ハリケーン・カトリーナが、ニュー・オーリーンズを襲い、まさかの壊滅的な打撃を与えました。

＊紹介曲

　トラッドジャズの大スタンダード・ナンバーで、リクエストも多く。よく最後に演奏します。演奏する方も、聴く方も。とにかくノリノリになること請け合いです。作曲は、史上初となるジャズレコードを録音したＯＤＪＢ（オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド）です。

　演奏は、消防隊（ファイアーハウス・ファイヴ・プラス・トｳｰ）というユニークなバンド名を持つディズニーランドの職員で構成された、アマチュアバンドです。今からちょうど50年前の今頃、大学１年生の時に買ったジャズレコード第１号で（正確には両親に買ってもらったのです）、今でも大切に持っています。

＊店舗前（2階）

＊店内演奏風景

＊ニューオーリーンズ（2005年）

＊紹介曲

ジャズほど素敵な趣味はない！ （全国ジャズ店紹介） （2026月号）

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