人様にはなかなか面と向かって言えないお話 -2ページ目

比較にならないほどに違いが大きいことを

ことわざで「月とスッポン」といいますが

 

同じアラフィフ女性の生活に月とスッポンがあったら私は間違いなくスッポンサイド

 

素敵な場所でランチタイム

最新のハイブランドで固めた完璧なコーデ

高尚な趣味のアイテム

私立や海外の優秀な学校に通うご子息

ミリオネア・ビリオネアのご主人で世帯年収は億かそれ近く

意識の高そうな麗しいお友達とシャンパングラスを掲げてにっこり

休日は思い立って日帰り旅行

海外渡航は数え切れないほど・・・

 

ひたすら優雅で上品で美しいお月様の世界

 

わたしのランチタイムは時給900円台のパート先の窓ナシのホコリ臭い物置スペース

残り物を詰めた弁当を食べたあと横に3つ並べたパイプ椅子で15分だけ昼寝して老体を休める

毎日同じ、トータルでも合計1万円しないような格好で恥ずかしげもなくパート先に日参し

子供は公立一択だ

夫は現場仕事のブルーカラーで、週休1日で働いても手取り25万円がやっと

 

大学時代の親友3人は結婚したり起業したりしてお月様の世界の人になってます

私がスッポンの世界の住人になったので、ここ10年ほどすっかり疎遠になってしまった

もう職場でたわいもない話をちょっとだけする同僚2人ほどしか仲よさげな人はいない(彼女たちにはちゃんと別に親友がいる)

 

家計の管理もロクにできなかったころに比べたら家計管理もだいぶまともにできるようになったので休日は自転車でスーパーに一週間分の食材を買いに出かける(当然メモしたもの以外買わない)

その後は掃除や片付けをしたらドサリと倒れて寝る

交通費だけではなく食費がかさむ旅行なんて夢のまた夢だから、旅行の夢を見れればラッキーだね

 

ただただせわしく余裕がない生活

とりあえず最低限には健康的なことだけがとりえのような生活の中の

今日みたいなほんのちょっとした隙間に

お月様の世界で優雅に美しく時を重ねているだろうかつての親友たちのことをふと思い出す

 

彼女たちが幸せであるなら私も幸せですよ

 

彼女たちはもう私のことなんて忘れてしまっただろうね

でも彼女たちと肩を並べて他愛もない話に朝まで花を咲かせた日のこととか

学生時代にしか経験できなかったであろう数々の楽しい思い出は、私にとっては一生の宝ですよ

 

たまに気の張る付き合いで疲れることなんかもあるのかな

 

そんなときには、こんなふうになった私のことでも思い出して、

彼女よりはマシ、とか

 

そのままの自分で十分じゃん、なんて思ってもらえたらいいかな

 

だいじなこと

お月様とスッポンは比較にならないほどに違いが大きいってこと

比較にならないから比較しちゃだめなやつだってこと

 

高価な外食が恋しい?

たまにはおしゃれがしたい?

そりゃ、いいものはいいですが

そういうものが無意味だとノーを突きつけたのはほかでもない自分なんです

 

だから明日も満員電車に乗って仕事にでかけます

自炊バンザイ そろそろ時間だおいしいものつくります

あと服でおしゃれできないなら体型ぐらいは自己管理しよう