元八重葎グループの反旗からの敗北と入田が真壁達の対立関係の終結により、孤立化した那賀は、最後のカードを切らざるを得なかった。
「使えなかったわね、彼ら」
「期待するのが間違いでしたね。流石は八重葎に心酔していた思考放棄の忠犬たち」
「忠犬という例えを使うのは犬に失礼だわ。動物が憎いんじゃないの。八重葎と百日紅、楯山に肩入れした連中が嫌いなの」
「私達は、孤立しましたね」
「孤立したのは、私ではなく、むしろ真壁君や入田の方よ」と自分が敗北しないという確証を告げながら親衛隊ポジションのメンバーの1人に話す那賀であった。
⑥2に続く