「話がある」
学校終わりに龍二にメールを送る。
すぐに電話がかかってきた。
「なに?何の話?」
「会ってから話す。何時に帰る?」
「6時には終わるから。バイトは?」
「今日は休んだ。待ってるね。」
手短に電話を切り、私は自宅へ帰った。
途中、薬局に寄り、戸惑いながら妊娠検査薬を買いカバンの奥にしまった。
龍二が来るまで今迄味わったことの無い不安で
胸が押し潰されそうになった。
ガチャガチャ
龍二が帰ってきた。
「どうしたの?話って何?」
部屋に入るなり、龍二も不安そうな表情で話しかけた。
「生理来ないから…。」
「えっ………。
検査とか、したの?」
「今からする…。」
「そっか…。」
私は、カバンから検査薬を出しトイレへ向かった。
初めて使う妊娠検査薬。
説明書を読みながら行った。
時間通り待つ間、見るのが怖かった私は
入っていた袋にしまい、龍二の元に戻った。
「終わったの?」
「うん。まだ結果見てないけど…。」
「一緒に、見るか…。」
そう言って、龍二が検査薬を袋から出した。
検査薬は、陽性反応を示していた。
私はその場から立ち去りたかった。
その現実から逃げ出したいと言う思いだった。
私はフラフラと玄関に向かい歩いていた。
その時、龍二が後ろから私の手を掴み
「どこ行くの?!大丈夫?!」
その瞬間、我に返った私は泣きくずれた。
