役者ってさぁ 嘘つきで詐欺みたいに言われる時があるじゃない?この千両役者。それも演技?なんて。 日常生活でそんなふうに言われることが時々あった。あと役者なんだからうまく嘘つけよ、演じきれよ。これくらいできるだろう。役者でしょ?帽子とってみてよ。いや、髪の毛つぶれてるんで。断ると、できないの?役者なのに?それで役者になりたいの?そんなんで役者なんかできるの?って。日常かかわる人々は役者というものに対して厳しい要求をしてくる。役者は詐欺じゃない。嘘つきじゃない。むしろ自分に嘘つきたくない人達が多い。感情を的確に出すのが仕事。その役に正直な感情を台詞と動きにのせるのであって普段から自分の感情を偽ってる訳じゃない。そこんとこ勘違いしないでほしい。感情はコントロールしなきゃならない。どんな仕事してたって大人になれば、我慢して感情押し殺して仕事しなきゃならない時がほとんどになる。そんな状況を再現するのが役者なので、犯罪や単なる個人のわがままで卑劣な無理強いの要求を満たす為の仕事ではな
い。いつも人を楽しくさせるような、笑顔の絶えない環境を守る役者でいようとつくづく思う。役者ほど馬鹿正直な奴らはいないんだからな。変な嘘つかせんじゃねえよ。演出家とか監督とか権力にすりかえて自己満足のエゴを押し付けるのは最低。いい作品つくる人物は周りを幸せにしなくては駄目だ。周りを犠牲にしないと作品は作れないというようなイメージは確かにあると思うが、人の心を破壊してはいけないはず。人を潰さないで育てる優しささえ忘れなければ必ず花は咲く。役者。腐っても役者だぜ。俺。


