親子の縁に偶然はない。
必ずこの親のところへと思い、
必ずこの子を産もうと、
約束をしてくる。
しかし、いったんこの世の無常の風に吹かれると、
何もかも忘れてしまう。
この世では賢いと信じられている哲学者が、
「実存主義哲学」などといって、
人間は偶然にこの世に投げ出されて、
わけもなく泣きながら、
手探りで人生を歩むという。
「無明」という言葉が、
世界を全く忘れたまま生きる、
盲目の人生を生きる、というなら、
それはその通りだろう。
しかし、
宗教と信仰が、
かろうじて、
ガラス窓から外を見せてくれる。
家屋の中の完全さだけ求めても、
外の風景を忘れていることを教えてくれる。
親も子も百点ではなく、
学びのための教材をたくさん持ったまま生きているのだ。
不便さ、不自由さ、貧しさの中から、
努力することの尊さを学べ。
足るを知る中にも、
心の平安を学べ。
与えられたものの中に、
黄金の輝きを発見せよ。
人生は祈りへの道 楽曲「奇跡との出会い。」より抜粋
【最大の仕事の本質とは】
人は、「他の人々を幸福にする」というところに、最大の「仕事の本質」というものを感じ取っているのであります。
これが、人間としてなすところの、いちばん尊く、そして「永遠の仕事」であるのです。
『大川隆法 初期重要講演集 ベストセレクション(3)』 P.184より