税理士事務所は、毎年年末に年末調整というイベントがあります。

 

このイベントですが、これだけPCだの、ネットだの、タブレットだの、ITだの、Aiだの、という時代に、まだ手書きの給与明細書を見かけます。そろそろ、手書きの給与明細書、やめませんか。ちょうど良いタイミングです。あと3日で令和6年が始まりますので、まずは給与明細書と賃金台帳は、最低限エクセルで作成しましょう。

理想を言いますと、給与計算ソフトで年末調整までできればベストですが、まずは給与明細書をエクセルで作って下さい。その際、控除項目の社会保険(健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険)は合計欄を用意して下さい。

また、毎月の総支給額の下に非課税(通期手当等)の項目を設け、総支給額ー非課税=課税給与収入の欄を設けて下さい。

賃金台帳も同様に、控除する社会保険の合計欄を用意して下さい。また、賃金台帳の最終列には、各項目の合計を用意して下さい。

年末調整対象者が10人くらいの小規模事業所でも、この3点(社会保険の合計・課税給与収入・各月の項目合計)を追加して頂ければ、税理士事務所が電卓をたたいて手計算する手間(=計算間違いするリスク)が省けます。おそらく月12回+賞与2回で14回。10人分の社会保険を合計するだけで1時間。毎月の各盲目を集計するのに1時間。合計2時間早くできます。

 

国にがDXだの、AIだのと言っていますが、毎月のこの作業、Excelでやりましょう。メールに添付し送信すれば、コピーも不要です。

 

なお、私の下記HPからエクセルの賃金台帳・給与明細書がダウンロードできます。社会保険や所得税は手計算でお願いします。

 

確定申告に必要な書類の様式 | 中山正文税理士・行政書士事務所 (kaikei-home.com)