僕は中学、高校の6年間陸上部に所属していた。
何が楽しかったんだろうと今考えてもよくわからない。
しかし自然と足が向いていた。
練習は厳しいものだったから練習が休みになったりしたら嬉しかったりもした。
でも常に僕はそこに向かった。
練習で走っていて自分が限界だと思った後に限界を超える為にまた走ったりもした。
『夢中』という言葉が当てはまるのかもしれない。
『逃げちゃダメだ』そんな言葉を自分に暗示させるかのように無我夢中だったのかもしれない。
しかし学校の授業などは抜け殻のような日々を送っていた。
部活の時でもやる気が出ない時もあった。
そんな時は、いつも以上に頑張って走った。
頑張って頑張って走ってやる気を出そうとしたが、一向にやる気が出ない時もあった。
陸上だけではなく、自分は何をしたいのか、自分は何を求めているのかさえ分からなくなっていった。
徐々に学校さえも行く気にならなくなっていった。
今思えば心の問題だったのではないかと思う。
その時の僕の人間関係といえばその陸上部の中だけ。
僕は自分からはなかなか喋れないタイプで、陸上部の人達ともそこまで誰かと話し込むという事はしなかった。
自分の事を話す…
そんな些細な事が出来ていなかった。
僕は感情の起伏がほとんどない淡々とした毎日を過ごしていた。
頑張るというのはエネルギーが必要なんだと思う。
そのエネルギーとは人と話したりして、自分を知ってもらったり、共感したりする事。
心のエネルギーが補給出来ていなかったから、いくら頑張っても気持ちが上がる事が出来なかったのかもしれない。
『子供ってパパ見て見て!』って嬉しそうな顔でよく言ってくる。
見てあげないとしょんぼりする。
そんな事で人は喜びを感じ生きる意味を見いだせたりするのではないだろうか。
今ま淡々とした毎日を過ごしているが、人に自分の事を話したりするようにしている。
自分の事ばっかり聞いてもらうのは相手にとっても負担になったりするので、逆に人の事を聞いてあげたりもしている。
こんな些細な事が生きるエネルギーとなり得るのだと思います。
周りでうつ向いてる人が居たら、些細なやり取りでもいいからしてみて下さい。
悩みを解決する力がなくても相手はきっとそんな些細な事が生きる活力になったりしますから。









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