フェミニスト議連は戸定梨香の交通安全PR動画に対して"女児を性的対象物としたVtuber(アニメキャラクター)を交通安全PR動画に採用してはならない"、"性犯罪を誘発の懸念すらある"と千葉県警に動画の使用中止と削除を要求した。この問題に対して所属事務所側は"我々はその様な意図と製作した訳ではありません"、"フェミニスト議連にはむしろ謝罪してほしいくらいです"と反論した。この問題についてフェミニスト議連側の主張内容の矛盾点について考察していこう。

1.戸定梨香の胸の揺れ具合について

フェミニスト議連は「動くたびに大きな胸が揺れている」と主張するが実際の動画を確認すると全身が映る程度の距離から撮影する構図であり、正面を向いて説明している事が多い。一般的な感覚では巨乳とされる基準はEカップ以上だが戸定梨香のバストサイズは実際に動画で確認できる範囲ではB~Cカップ(日本人女性の平均程度)なので画面を拡大表示して胸の下の影に注目して見ないと揺れ具合が分からない為、"大きな胸"と言うには明らかに大げさであり「性的対象物」という明確な根拠にはならない。

2.戸定梨香の衣装の露出度について

​​​​​​所属事務所側は戸定梨香の衣装デザインは様々なアニメキャラや実在するアイドルの衣装を参考にしており性的対象物としてデザインとしたつもりは無い語る。戸定梨香の衣装の露出度をアニメ&ゲームのヒロインや実在するアイドル等の衣装と比較して見ても遜色ない程度であり、エンタメ業界やザブカル業界という分野では一般的と言っていい。また、夏の時期になると20歳前後の若い女性が露出度の高い服装を着て街中を歩いている事は決して珍しい話ではないのであまり問題はないと思われる。

3.アニメキャラクターとVtuberの相違点

フェミニスト議連の"女児を性的対象物としたアニメキャラクター(Vtuber)を交通安全のPR動画に採用してはならない"という主張に矛盾がある。なぜならアニメキャラクターは一般的にはテレビで放映されるアニメ番組や映画館で上映される劇場用アニメに登場する人物の事であり、VtuberはVirtual YouTuberの略称で動画配信サイトYouTubeでアバターの姿で動画を配信する人物の事であり同一の存在ではない。簡単にまとめるとアニメキャラは物語の登場人物·Vtuberは動画配信者という違いがある。

4.一般的なアニメと成人向けアニメの相違点

一般的なアニメは上記で解説した通り地上波·BS放送·CS放送で放送されるテレビアニメや映画館で上映される劇場アニメの事である。それに対して成人向けアニメとはDVDやBlue-Rayで販売される性行為や自慰行為等の明確な性的描写が含まれる18歳以上対象のアニメ作品の事である。また、ラブコメ系のアニメでは"ラッキースケベ"と呼ばれる性的描写が含まれているがあくまで偶発的な事故と呼べる範囲であり明確な性的描写には当たらない。

※一部の成人向けビデオやアニメ作品には"このビデオの作品内容には一部犯罪に含まれる行為があるので真似をすると刑法で処罰される危険性があるので​絶対に真似しないで下さい"という警告文があります。​​​​​​

5.動画削除問題以前の戸定梨香の知名度

フェミニスト議連は"女児を性的対象物としたアニメキャラクターを交通安全PR動画に採用してはならない"、"性犯罪誘発の懸念がある"と主張するが戸定梨香はあくまで千葉県·松戸市のご当地Vtuberなので今回の問題以前は千葉県以外の地域では知名度は低い。その為、この交通安全PR動画が配信された2021年7月17日から動画が削除される9月9日までの動画の視聴回数は全国で活躍する人気Vtuberほど高くなかった。さらに新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって外出自粛が呼び掛けられていた時期と重なるのでフェミニスト議連の主張には無理があると言える。