《キネコミックス⑧》
当時、大物芸能人を使うCMが流行っていたようだ。
コマちゃんの広告代理店も、他のライバル会社が使ってない芸能人にオファーをする。
わざわざ自宅まで押しかけると、かなり用心深い様子。
その上、お金より内容だと語るそぶりを見せる。
やはり売れっ子は違うと感じる、飛田松五郎とコマちゃんだった。
だが、実際マネージャーにお金を持ち逃げされ、人気も落ち目の芸能人だった。
お金が欲しくて仕方がない様子。
借金取りが、押しかけてくる。
さすがに落ち目の芸能人を使うわけにはいかず、それでもアピールをやめないのであった。
CMは、人気のバロメーターなのは、今も同じですよね。
実業之日本社「週刊漫画サンデー」1971年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「CMコマちゃん(1)」から)