《キネコミックス⑤》
飛田松五郎は、仕事がなくて才能の持ち腐れだとぼやいていた。
そこに営業マンが仕事を提供する。
動物ペットの会社だった。
何も口をはさまず金は出すという理想的なスポンサーだと思われた。
だが、色々いい足りない事があったようで、うるさがられる。
動物ブームに便乗し、動物の入ったことわざを飛田松五郎は独自にひょうげんする。
ピンと来ないと、コマちゃんは言う。
(動物のいるくらし
人間であることを自覚するか
動物であることを自覚するか
深い思索が哲学となり
そこに豊かな人生が生まれる)
なかなかいい発想だと思うのだが、飛田松五郎にスケベなコメントをされ却下される。
ついには、飛田松五郎はコマちゃんに飛びついて狼に変身!
野生が目覚めたか?(汗)
実業之日本社「週刊漫画サンデー」1971年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「CMコマちゃん(1)」から)