その鬼は、特に果物が大好物だったらしい。
(すべての果物を、手に入れたいものだ。)
そこで、果物たちにゲームを申し込んだのである。
鬼は、円状に椅子を並べ彼らに座るようにうながした。
名前を呼ばれたものは、立ち上がって別の椅子に座り直さなければならない。
隣の椅子は、ダメだという。
椅子は少しずつ、減らされていきました。
桃とレモンとみかん、彼らは椅子を無くしてしまったのです。
「岡山くんと広島くん、そして愛媛くんはゲームが下手だな」
彼らは、フルーツを奪われ別の名前で呼ばれていました。
(次は、さくらんぼでももらおうかな?)
次は、山形くんが狙われそうです。(終わり)