【11月19日夜ブログの続き…】
次の日のこと、少年は、前の日とはちがうズボンをはいたので、種もそれにうつしました。そして、学校へ──。
「あっ、わすれもの」
少年は、いつかのように、ひきかえした。そのしゅんかん、ポケットから、種がとび出してしまいました。この種、次はだれがひろうことになるのでしょう。(おわり)
【解説】
この作品は、1996年24歳の頃の作品です。
8月に同人誌コスモス文学へ、掲載したものです。(第174号)
一部、少年は実をもう一つ食べようとしているのか、食べる前から会話をしているような表現があるようですが、原文のままにしました。
「(次から)実が、届かないよ」
あたりが表現として適当だったかもしれません(反省)。
一応、童話として投稿しております。
私自身、主人公のようにわすれんぼさんなんですが、鳥や木を物語に入れるのは、二十代の私の作品のパターンみたいですね。
また、気が向いたときに過去作品を発表いたします。