うる覚えで、てんで思い出せなくて申し訳けないのだが、確かそれは、高校三年の1学期だったと思う。1983年位か。
僕は御茶ノ水のディスクユニオンに行った。中古レコードを買いに行ったのだ。
何を買いに行ったかというとザ・フー(以下フー)というバンドのレコードだった。
その前に渋谷陽一がDJのNHK-FMのライブ特番でフーを初めて聴いたのだった。
それは、アナハイムという場所でやったライブだった。そのラジオ番組はエアチェックしてカセットテープに録音していたら、テープが足りなかったのだ。
慌てて僕は、空いているテープに録った。最初のテープを1、後のテープを2としたが、間違えて1にその次の日に放送した、ディープパープル(リッチー・ブラックモアではなくてトミー・ボーリンがギター!)のライブを丸々と録音してしまったのだ(*_*)
おかげで、1のテープにはフーの演奏がどういうものでどんな曲をやっていたのかがわからなくなってしまった。
FM雑誌に載っていた、セットリストも書き写した筈だったが、それはどこかに行ってしまった。
2のテープはいまだに持っている。もう37年前のテープだ。しかし、テープを再生する機器を持っていないので聴けない。
2のテープに入っているフーの曲は「ピンボールの魔術師」と「シーミーフィールミー」という曲だった。
話が大きく逸れたが、御茶ノ水ディスクユニオンの中古レコードコーナーに着いて、フーのコーナーを見つけてレコードを探した。
なんの知識も無く、とりあえず手頃な値段のフーのレコードを買った。
それが、これ↓
ライブアットリーズだ。
僕が買ったのは、日本盤の中古だった。今は売ってしまって、手元に無いのだが、どうして日本盤って覚えているかというと、ライナーノーツが入っていたのを覚えているのだ。
買って、帰りの電車の中でそのライナーノーツを読んだ記憶がある。
以下の事がわかった。
・リーズというのはリーズという大学だった。リーズ大学にて録音と書いてあった。学園祭かぁと思った。1970年のライブだ。
それからフーのメンバー紹介が書いてあった。
ピートタンジェントの本名はピーターデニスブランフォードタンジェントという名前だった。その二点しか覚えていない。
帰宅して、そのレコードに針を落としたら、もの凄かった 凄い演奏だった。当時、パープルもツェッペリンもクリムゾンも既に経験済みだったが、めちゃめちゃ凄かった。
そのレコードを何日か後に同じクラスで、RCと大瀧詠一が好きなやつKの家に持って行った。とりあえず、聴いてみろよと。
そしたらば、彼もフーのファンになった。
僕らはフーのファンになったが、フーの曲は、ライブアットリーズの曲とテープ2に入れた2曲しか知らなかった。
そしたら、違うクラスのやつがフーのライブを持っているというので、録音して貰った。 そこで知ったのは、既にドラムのキースムーンは亡くなっていて、代わりのドラムが叩いていた事だった。それは、フーズラストだった。
月日は流れて僕は大学に入った。4月か5月。その頃、「ぴあ」で見たら、飯田橋のギンレイホールという映画館で「ウッドストック」という映画を上映していた。告知欄にはジミヘンの名前があったが、フーの名前を見つけた。僕は観に行く事にした。
観たら、物凄い衝撃だった。ピートタウンジェントは腕をビュンビュン回していた。初めて観る動くフーだった。興奮した。
ヤングマンブルース。僕がノックアウトされたのはこの曲だ
ヘブン&ヘル レコードではヤングマンブルースが1曲目だったが、後に買ったCDではこれが1曲目だった。(セットリスト順)
恋のピンチヒッター 当時のライブアットリーズではこれが2曲目だった。
サマータイムブルース 3曲目だった。 エディコクランのカバー。
シェイキンオールオーバー これもカッコイイ。ジョニー・キッド&ザ・パイレーツ のカバー。4曲目だった。
アイキャントエクスプレイン 私は説明できない
マジックバス
ピンボールの魔術師
ドラムが凄い
シーミーフィールミー