東京に茗荷谷という街がある。
駅でいうと東京メトロ・丸ノ内線の茗荷谷駅だ。
ちょっとしたヤボ用があってわたしは茗荷谷を訪れたのだ。
町名の由来
旧茗荷谷町は、小石川台地と小日向台地の間の浅い谷を「茗荷谷」と呼ばれていて、江戸時代、茗荷畑が多かったからといわれており、この町名は、この「茗荷谷」からとったものである。 また、茗荷谷駅もこの町名から名付けられている。(ウィキペディアよりコピー)
さて、ちょっとしたヤボ用を済まして、ランチタイムとなった。
外食なのだが、もう、店は決めていたのだ。
茗荷谷に行くかもしれないとわかった時から、行こうと予定していた。
そんな店があった。
それは「丼太郎 茗荷谷店」である。
あの伝説の牛丼屋「牛丼太郎」の唯一の生き残り店が茗荷谷にあると以前、ネットで調べたのだ。
僕は、牛丼太郎のファンだったので牛丼太郎が惜しくも閉店したのが、とても悲しかったのだ。
ちなみにわたしがよく利用していたのが、都営大江戸線・西新宿五丁目の駅付近にあった、牛丼太郎だった。方南通り沿い。
牛丼太郎は1983年に会社設立されて営業開始したのだが、2012年に閉店した。閉店後の2店舗(代々木店と茗荷谷店)は牛丼太郎の頭の「牛」の字を外して丼太郎として甦ったのだ。
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この閉店騒動と丼太郎としての再生はネットかなんかで読んだ気がする。
やがて2015年に丼太郎・代々木店が閉店となった。
唯一の生き残りが茗荷谷店となったのだ。
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この事も当時、ネットで知った。
僕は誰かがネット等で茗荷谷の丼太郎を取り上げる度に「行ってみたい。行ってみたい。」って思うようになっていたのだ。
そして、スーパー(←スーパーマーケットって意味)の野菜コーナーで茗荷が売られてたりすると茗荷→茗荷谷→丼太郎・茗荷谷店と脳内で勝手に思考が変換されてしまう日常だったのだ。
特にわたしが、食べたかったのは、食べログの写真で見た、「やっこ定食」である。
そのチャンスがやっとわたしに訪れたのだ。ユーガッタ・チャンスと吉川晃司だったら言ってくれるだろう。
店は茗荷谷駅近くにあった。春日通り沿い。
何軒か先の並びに「松屋」と「なか卯」とがあった。牛丼業界ランキングでは3位と4位の人気店である。
その人気の二軒には目もくれず、わたしは丼太郎に向かった。
最後の丼太郎、いや、最後の牛丼太郎に向かったのである。
その時、歴史は動いたのである。
着いた すぐに着いた。
やはり、看板の牛の字が隠されている。
暑かったのですぐに店舗内に入った。
自販機で食券を購入した。
狙いは只ひとつ。やっこ定食だ。
しかも大盛にした。550円。並は450円。
カウンターに着席。
すぐに着丼
やっこ定食だ~
あっ、ごはんが大盛りかしらん 牛皿が大盛りかと勝手に勘違いしてやしたね、テヘヘ。
ま、いっか。お腹も空いてたしね。
やっこ
牛皿
ごはん(大盛)
味噌汁
生卵(鶏の卵)
冷茶
もはやタンパク質祭である
しかもやっこがメインになっておる。普通は牛皿定食(やっこ付)みたいな名前になるのが世間一般の常識なのだが。やっこである。
やっこで思い出したのだが、以前、江東区だか墨田区かのある居酒屋に入ったのだが、店の座敷の壁に掲示しているメニューにやっこがあったのだが、よく見ると「やっご」って書いてあった。誰かが落書きで濁点を付けてしまったのかもしれない。今もやっこを見るとそのやっごを思い出してしまう。
話は丼太郎に戻る。
わたしは、まるで卵の神様に操られるかのように無意識に卵かけごはんを作っていた。いわゆる服部トリックである。そして牛を卵かけごはんに乗せようかと思ったが、これは躊躇した。それだと単純に牛丼卵かけではないかと思ったからである。
ちゃちゃっと食べた。卵美味しかった。
牛皿もやっこも美味しかった。
丼太郎よ、永遠なれ。
学生服を扱うナポリヤという店がイタリアンだった話。