三鷹の酔(すい)で飲んだ。


三鷹駅の南口。太宰治文学サロン(太宰が通った酒屋の跡地にある。)の近くのお店。


三鷹は作家・太宰治が晩年に暮らした街として有名だ。


三度目の来店。


 


箸置き可愛い。



 


レモンサワーのメガを飲む。大きい。



 


炙りしめ鯖



おろし生姜で食べる。少しお醤油。茗荷が置いてある。レモン汁をかける。


普通のしめ鯖も美味しいのだが、炙ったしめ鯖がこんなに美味しいものとは思わなかった。以前、吉祥寺の居酒屋で炙りしめ鯖を食べたのだけれど、こんなに美味しくはなかった。


鯖の下には新鮮なワカメが敷かれていてそれすらも美味しい。


 


揚げ茄子茗荷あえ



茄子といえば秋茄子が一番なのだろうが、僕は夏に食べる茄子が好きだ。そして茗荷。茗荷も夏がいい。薄く切った葱と一緒に口に入れた。夏を感じたのだ。桜えびがアクセントに。


 


とり天タルタルソース



これは初めて食べた。とり天は、あまり関東では食べないような気がする。記憶違いかもしれないが、確か大分の方の料理だった気がする。これも美味しかった。自家製タルタルソースは卵たっぷりだった。


 


蓮根挟み揚げ



蓮根が好きだ。これは、ムル家でも子供の頃から食べていた。母の味に似ていた。母の事を想い出してしまった。器も愛らしい。


 


鶏の柚子胡椒焼き



皮パリの鶏に柚子胡椒、そして葱。これはお酒のつまみに合うに決まっている。ペロリと食べてしまった。ちょい甘のガリも良かった。


 


全て美味しかった。そして安いのだ。このお店の料理を全て食したわけではないが、多分全て美味しいだろう。安くて美味しいのだから、つまりそれは、しあわせという事なのだ。


 


生前、太宰治はこんな事を言っていた。


 


人間三百六十五日、


何の心配も無い日が、


一日、いや半日あったら、


それは仕合せな人間です。


 


 


はい。