イメージをお借りした、妄想BLのお話です

ご理解いただける方に…
よろしくです   m(__)m



〈side  O〉


しょおくんが
なんだか夢みたいな話をしてる。

しょおくんちから豊洲までの通勤ルートの説明とか
おいらの休みの日にはこんな楽しいお店
(アウトドアや釣り道具?)があるよ、とか
二人の休みの日には、こんなことしよう、とか。

そりゃあさ、
頭ではブレーキかけろ、って思うんだけど

しょおくんの話してくれること
思い浮かべるとさ
やっぱり嬉しくなって、
幸せな気持ちになって
顔が弛んじゃう……

しょおくんの話が止まんなくて
おいらもきいてるのが楽しくて
時間なんてすっかり忘れてた

しょおくんといると、
いつもそうだ……

いつの間にか
花火大会始まっちゃったみたい




ドーン❗




外にでてなかったから、
1発目は観れなかったな~

なんて思う間もなく……


「ひゃ~💦」

妙な奇声が聞こえて
気がついたら、
しょおくんがおいらに飛びついてきた……

「しょおくん?」

おいらに抱きついてるしょおくんの肩を撫でるけど
固いカラダを一層固くしてんのがわかる


「しょおくん、どしたの?」

「……びっくりしたぁ……」

「なんで?」

「……これ、なんの音?」

「……あぁ、花火大会、始まっちゃったみたいだね」

「花火なのぉ?」

「……しょおくん、花火大会ぐらい、行ったことあるでしょ?」

「あるけどさぁ……花火なんてちょっと離れたトコから、みるもんでしょ❗」

「……あぁ、そっかぁ
島の花火だからね
打ち上げ場所もすぐそこなんだよ……」

急いでしょおくんを庭に誘い出して
並んで座って花火を見始めた頃には

やっとしょおくんも笑顔になってくれて

おいらの大好きなアーモンドの瞳を
とびっきりまん丸にして
「すんごい迫力だね~
オレ、こんな近くで打ち上げ花火みたことないよ~」
って、喜んでくれて。

その楽しそうな顔も
コロコロ変わる表情も
めちゃめちゃ可愛いんだけど



おいらはそのちょっと前の
しょおくんの様子を思いだしてた

大きな音にびっくりしたビビり顔や
ちょっと怯えた様子とか
それがなんとも愛おしく感じてしまって


しっかりしてると思ってたしょおくんが
おいらを頼ってくれることも
あんだな~って



おいらがそばにいても
いいのかな
もっともっと二人でいたいな
って

思えてきた