朝テレビを見ていると、読書の量が減っている人が増えているというニュースが流れていた。インタビューされていた人たちは、動画を見るほうが楽しいしラクチン、働いていると読書する時間がないなど話していた。
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆著
という本も売れているらしい。たしかにこの本はよく見るなあ。私はまだ読んだことがないが、とても興味が惹かれる。
私は本が好きだ。一番古い記憶だと、小学校に上がる前から近所の小さな図書室ようなところに本を借りに行っていたことを覚えている。そのころからずっと、毎日のように本を読んでいる。
そんな私でも、仕事を始めたら読書量は一気に減った。
やはり一日のほとんどを仕事に費やすので家に帰ってくるともうへとへとなのだ。ご飯食べてお風呂入って、明日の支度して・・で精一杯。テレビでドラマやバラエティも見たいし。
それでも本は好きだったので休日などに読んだりはしていた。小さいころからの読書の習慣で本を読むということは続けていた。
仕事も本屋に務めたり、地方雑誌をつくる会社に入ったり、図書館や小学校の図書室で働いたりもした。やっぱり本に関わることがしたかった。
そうやって、本と共に過ごしてきた私だが、朝のニュースを見ながらふと、
「自分にとって本当に合う本」
「自分が本当に読みたかった本はこれだ、と思える本」
と出会えるためには、じゃあ一体どうしたらいいんだろうか?と思った。
本に詳しい人がこれがおすすめですよと本を紹介してくれる場面はよく見る。テレビや雑誌や動画や新聞。あらゆるところでいろんな人が、忙しい人のために選んで教えてくれている。
しかし問題は、人がおすすめしてくれたその本が、自分にとって面白いかはわからない、ということだ。
私もこれまで、おすすめされた本の表紙を見て、本の内容を聞いて、「これは読んでみたいな」と思っていざ本を買って読んでみるが、思ったほど面白くなかった、ということはしょちゅうあった。
そのときのがっかり感たるや・・。
いや、きっと本は悪くない。ただ私と合わなかっただけだ。
そのがっかり感をなるべく減らして、「あー面白かったー!!」と読み終わってからいえるような本に出合うために、私はどうしてきただろうか。
自分なりに考えてみた。
①本の情報に多く触れ、本に対してアンテナをいつも立てておく。
先ほども書いた、人がおすすめしてくれる記事を読む、見る。なんでもチェックする。うちは新聞をとっているのだが(最近は新聞を読む人も減っただろうな)、毎週土曜日に見開きで書評がでる。それをぱらっと目を通す。旧ツイッター現Xで流れてくる新刊情報を見る。インスタで紹介されている情報を見る。テレビを見ていても本の紹介が流れてくる。それをただ情報として見ておく。こういう本があるんだな、と頭に入れておく。
②とにかく図書館で本を借りまくる。
今、図書館では1人20冊までの本を、2週間(延長すると4週間、つまり1か月も)借りることができる。私の住んでいる近くの図書館では。
これを一時期すごく利用していたことがある。子供がうまれたときだ。子育てについて知りたいこと、料理について、絵本も読みたい、趣味のことも、、とたくさん読みたい本があった。でも小さい子供を連れて優雅に一緒に探す時間はない。
そんなとき、インターネットを使って図書館のサイトの予約サービスを利用していた。
家で子供がお昼寝した時間などを使って、読みたい本をアマゾンなどで探して、同じ本が図書館にないかネットで検索。あればどんどん予約して取り置きしてもらうのだ。そしてたまったら、図書館へ行ってそのまま受け取るだけ。図書館の中を棚を探してあれこれ歩き回る必要がなかったのは、とてもありがたかった。
図書館の司書さんに「あれとこの本とその本、探してまとめておいて。後で取りに行くから。」と指令をだしているようだな・・とちょっと申し訳なくおもいつつ、小さい子供がいる時期はとても助かったのだ。そしていくら借りても無料。というのは本当にすごいこと。
また、20冊も借りて全部読めるの?とも思うかもしれないが、はっきりいえば全部読まなくていいのだ。
なぜなら、私は自分にとって合う本、必要な情報が書かれている本を探すために本を借りているので、一冊々読むのではなく、最初ほほうをぱらぱら読んでこれは良さそう、これは合わなそう、とぱっぱと選別をしていく。そして残った本をゆっくり読んでみる。そこで本当にいいな!と思う本の作者が書いた別の本を取り寄せて読んでみたりして、どんどん広げていく。
子供にとっても、2,3冊だけ絵本を与えるより、10冊20冊と量を与えることが始めは肝心と聞いたことがある。どんなことに興味をもつのか、たくさんのものを見ないとわからないから、だそうだ。
そうやって、図書館で借りては返してまた借りてを繰り返して、わたしも子供も本に量で触れていくことで、自分はこういう本が好きなんだな、こういう本が合うんだな、こういいう絵が好きなんだな、などが少しづつわかってくる気がした。
図書館で少し働いていたから言えるが、本当に図書館に置いてある本は素晴らしい。司書さんたちが毎日本を管理してくれることで、流行りもとりいれつつ、でも昔からある名著もしっかりと残されていて、きれいに陳列されている美しい棚を見るのが私は好きだった。
③思い切って買う。
やはり本は最終的には手元に置いておきたくなるものだ。
子供も大きくなった今は、図書館にはたまに行くぐらいになったが、機会を見てちょこちょこ通ってはいる。だが今は主にアマゾンで購入している。自分に合う本がある程度わかるようになったからだ。
しかし、借りて読んでもいいのに、なぜ本を買うのか。
図書館に通うのが時間がかかって面倒、というのもあるが、
なにより、本を買っていつも近くに置いておく、ということが私にとってとても大切であると感じるからだ。
近くに本を置いておくことで今すぐには読めなくても、本のタイトル、表紙がちらちらと視界に入ることでその本の存在を忘れないでいられる。
そのことによって、ふと時間が空いた時に「あ、あの本。今ちょっと読んでみようかな。」とすっと手を伸ばしやすくなるのだ。
本を開かないでいた時間も、実は本を読む前のストレッチに、導入になっていたのではないだろうかと感じる。
本を買って、いつも傍にただ置いておく。近くに本がある。
それだけでも、何かが違う。何かが変わる。空気なのか私の意識が変わるのか、なんなのか。
本があるな、それだけでもいいのだ。
そのうち本に愛着がわいてくる。
その本を持って外へ連れ出してもいい。外で結局読まなかったな、でもいい。
本を持ち歩くだけでも、違う。愛着がわいてくる、どんどん。
そうやって本と関わることもある意味読書なのかも。
本と仲良くなっていく感じがする。
買って本をいつも近くに置いておく。
見えるところに置いておく。
本をただ見る。読むんじゃなくて見ておく。
それも大事なことだなと感じている。
本との関係。
自分にとって大切な本との関係がそうやって、だんだん築かれていくのかもしれない。
アヒルさんも読書中?
