80s-shonenさんのブログ -3ページ目

美しい言葉

不勉強と、宗教に関する無知を承知で書きます。

「コヘレトの言葉」は、高校の頃からなんどか読んでいる。
私はキリスト教者ではないが。
コヘレトの言葉は、旧約聖書に収録されている一章で
パンク全開の私の、
そして一周回った現在の私の、
心に、悲しいほど美しい心象を与える。

じっさい、読んでいて、美しさが圧倒的過ぎて悲しくなる。


コヘレトは、私たちをキリスト教にいざなったり、
改宗をもとめたり、
と言ったことは直接的にしようとしていないように思う。
ただ、人間にあるむなしさ、
どうしようもなさ、
それでもなおある美しさについて
ひたすら書いている。

そう、むなしいし、どうしようもないけど、
やっぱり世界は美しい。
天災とか人災とか偏見とか差別とか
全部昔からあって(かかれたのは紀元前200年前くらいらしい。)
なくならへんけど
でもやっぱり世界には美しいものがいっぱいあって
男女の仲も美しくて
そういうのはひっくるめてどうしようもならない

ていうことがひたすら美しい言葉で書かれている。

あんまりこれほどの美しさをもっている言葉の塊を
ほかに、知らない。

「庭にお願い」みる

最近いろいろと映画をみていました。
「庭にお願い」は最高です。
大好きで、サントラも買いました。
被写体を撮っている人も
インタビューする人もされる人もみな、
倉地くみおさんを愛していて
感動的でした。
欲望とか私利私欲をはなれて、
性別もはなれて
愛して愛されていました。

音楽ドキュメンタリのシリーズをみていて、なんというか、
愛のないドキュメンタリは意味があるのか
と激しくいきどおりました。

映画みていて、いきどおるとか、あんまりないけど。

この作品もそのシリーズだったのですが、
ほかの作品のうちのひとつが本当にひどかったのです。
被写体への愛がないから、
全てが適当。
カット割りも編集もキャプションの字体も中身も配置場所も
愛がないとてきとうになる。
インタビュも、普通のことしゃべりすぎてて台本よんでるみたい。
笑いに昇華しようとしてるわりに
中途半端な上最後に泣かそうとする。

ううう文句は書きたくないけど。
あとで消すかも。

でも、ドキュメンタリーって、愛がないと見る気しなくないか。
なにかに対して怒っているとしても
愛するものを守るため、みたく、愛が出発点じゃないと
めっちゃ見るのきつくないか。

愛、愛…

って考えるきっかけになった庭にお願いは
ビデオ化される雰囲気皆無ですが
菊地成孔や石橋英子なども登場し、
ほんとに素敵な作品でした。


ミステリー・トレインみる

わぁいジャームッシュのミステリー・トレインみた!
だらだらした会話って人間臭くていとしいなぁ!

くどうゆうきのカップルの話が一番素敵やった。
こんなんやったら理想やなー。

これ借りたビデオ屋さん、かなりいけてるんやけど、
そこの、ミステリートレインについてたコメントが

「すごくいい作品で
今でも恋人と二年半に一回はみます」ってやつやったんやけど

それって五年つきあって2回みたってことか??
多いか???と思ったけど
おもろかった!