公共バスのあり方について・・・
 近隣市町や,これまで視察に出かけた市と比較しても,総合的に春日井市は住宅都市としてすぐれていると感じます。公共バスについても,民間企業の主体により長年保ち続けられてまいりました。市内を走るバスは,鉄道網を補い,末端の公共交通機関として市民生活や経済活動を支え,道路混雑の緩和にも役立っていたり,車や自転車を使えない,使いにくい高齢者や子どもの移動を支えることにも役立っております。また,都市開発や産業の立地誘導など,政策を促進し,都市づくりを支える交通機関としても役割を担っていると考えられます。
 かすがいシティバスについては,公共交通の空白地域をカバーするバスとして,平成21年10月より現在の4路線で運行しております。平成24年度の年間乗車人数は28万4,866人であり,一番多い東環状線では1日当たり500人以上,年間18万3,096人の方が乗車しております。
 実際に,4路線全てに乗り,状況を確認してまいりましたが,年配の方の利用率が高く,病院,市役所,または知人宅への訪問,買い物と,さまざまな形で利用されておりました。福祉の面から見ても,外出をすることによって元気でいてもらうことに役立っているように感じます。高齢者の方は,元気な方が多くいらっしゃいますが,高齢化が進むにつれ,やはり反射神経とか,さまざまな点でマイカーに乗るよりも,人が運転する公共交通のほうがいいという年齢になる方も多くなってくると思います。
 現在の路線となり,4年が経過しようとしております。昨年も,2万人以上の利用者数がふえ,年々増加傾向にあります。シティバスの今後の需要も増すことであると感じます。
 質問として,運行状況を分析し,今後のシティバスをどのように考えるかお伺いいたします。

 路線バスについて・・・
 市内には,JR中央線と名鉄小牧線と愛知環状線,城北線の各鉄道が通っており,特にJR中央線の23年度の1日平均乗車人数を見ると,勝川駅1万5,592人,春日井駅1万5,487人,神領駅1万1,053人,高蔵寺駅2万290人と,定光寺駅を合わせて6万2,539人の方が通勤・通学,日常の足として利用しております。また,市内の工場や会社への通勤にも利用されております。
 バスの運営は,民間企業が行っており,採算が合わなくては路線を減らさなくてはならない,または本数を減らさなくてはいけないと,当然な流れとなってしまいます。自治体によっては,市民サービスとして市営として運営を行っている市もございます。近隣では,名古屋市は48億円も一般会計から投入してバスにも重点を置き,利便性を高めております。その他,尾張旭市は健康のまちづくりの一環で,外に出かけたくなるまちを掲げ,市民同士の触れ合いを促進し,まちを不自由なく移動できる環境づくりを推進しております。
 市営にすることには費用もかかることで,本市においては適さないことであると感じますが,民間企業が補えない部分を行政として下支えして,より市民の方の足の確保をしていくことも必要であると感じます。毎日,春日井市民の多くの方がバスを利用しており,行政としても市民が問題なく移動できるように整備していくことが望ましいと感じます。
 質問として,市民の身近な足として路線バスをどのように考えるかお伺いいたします。

市民意見公募(パブリックコメント)について・・・


 市民意見公募とは,市が基本的かつ重要な政策等を立案する過程において,その趣旨,目的,内容等を市民に公表し,それに対し意見を求め,提出された意見を踏まえて意思決定するとともに,意見に対する市の考え方を公表する一連の手続をいいます。
 市民意見公募をする目的としては,広く市民に意見,情報,改善案を求めるために,その影響が及ぶ対象者など,意見を事前に聴取し,その結果を反映させることによって,よりよい行政を目指すものであると思います。
 春日井市の市民意見公募手続の対象となる政策は,総合計画など市の基本的な事項を定める計画,福祉,環境など個別分野における施策の基本方針,その他基本的な事項を定めるもの,市の基本方針を定める条例,市民等に義務を課し,または権利を制限する条例,そのほか実施機関が必要と認めるものと要綱に示されております。
 昨年度に行われた地域主権改革一括法の施行による市民意見公募では,19項目あるものに対し,道路にかかわるところ2件のみの意見が寄せられました。その他の18項目は,重要な項目でありながら意見がなかったということになります。多くの方から,肯定,否定,改善案を集めることにより,またよい施策になることと感じます。
 現在,広報やインターネットへの掲示をして,意見の募集をしておりますが,より市民の方が参加しやすく意見が多く集まらないものかと感じます。
 質問として,意見募集の周知,啓発と意見公募の実施状況について,今後の取り組みについてお伺いいたします