「書のまち春日井」について。 H23.9
春日井市は,平安時代の有名な書家・三蹟の一人,小野道風の生誕の地として伝えられてきました。小野道風の功績は,それまでの中国の模倣から脱して,日本の風土や日本人の感性に合った書を創造しており,和様の書として賞されました。日本書道史における偉業をたたえ,末永く後世に伝えるため,春日井市は平成元年より長きにわたり,「書のまち春日井」として打ち出してきました。
書道は,書くことで文字の美をあらわそうとする東洋の造形芸術とされており,文字は実用として生まれましたが,文化の進展につれ,美的に表現する方法が生まれました。この美化された文字を書とされています。
春日井市の取り組みとしては,小野小学校,西尾小学校で書道科を開設して1年生から6年生まで授業に取り入れたり,春日井まつりでは,平安時代の衣装をまとい,パレードに参加してPRをしています。また,書道パフォーマンスなど,新しい取り組みも行われました。
道風展は,昭和24年より開催され,ことしで64回目を迎えます。昨年は約7,000点の応募があり,市内24%,県内66%,県外10%の応募があり,来場者数は1週間で6,258人となっております。その他,市のホームページでの告知やJRの電車から見えるように,野立ての看板を設置したり,市役所庁舎には横断幕をつけてPRしております。
書作家協会やさまざまな会を中心に長年「書のまち春日井」を守ってこられました。他市にはない書という文化を全国的に発信していくことは,春日井市の魅力を伝えていくことにおいて,すばらしいことであると感じます。しかしながら,若い世代や書道を全くやっていない市民の中には,書のまちについて理解されていない方も多く存在しています。また,他県で書道をやっている方に「書のまち春日井」の認知度を聞いても,知っている方は少ない現状にあります。長年続けられている伝統を重んじる書道展示会や講演の実施も続けていくことやマスコットキャラクター道風くんによる一般の方への告知活動も重要であるとは感じますが,「書のまち春日井」を本市の方,近隣の市や全国に向けPRをどのようにしていくのかをお伺いいたします。
道風記念館についてです。
道風記念館は,昭和56年に道風生誕の地として松河戸町に開設されたもので,全国でも数少ない書専門の美術館です。書道文化の一層の向上,発展に貢献する目的とした事業を展開してきており,開館以降収蔵してきた作品は2,500点ほどになります。
現在の道風記念館は,道風や平安時代を中心とした書に関する研究施設として展示されていたり,近現代の書作品を展示する施設として書道文化を広める数少ない場所として守られてきました。期間ごとに催し物をかえて,書道に精通されている方が楽しめる場所になっております。現在の1年間の来場者数は約9,000人と伺っております。夏休みなどの児童書道展示や講座開催時に集中しており,平日は来場者数も少ないと聞いております。
春日井市民で訪れたことのない方も多く存在しております。全国で数少ない本格的な書道の展示をしていく施設として,書道をやっている方にも引き続き楽しんでもらえる場所であってほしいと感じます。しかしながら,春日井市の税金で守られ,運営している以上は,ごく一部のための施設ではなく,一般の方が広く楽しめる場所であってほしいと強く感じます。
本年度の計画では,道風公園の整備も予定されており,春日井の魅力発信において期待したい施設です。道風記念館を皆さんに喜んでもらえるように,今後どのようにしていくのかお伺いいたします。
続いての質問に移ります。
住宅の活性化について。
春日井市は,ここ50年余りで15万人以上の人口がふえ,住宅都市として繁栄してきました。これも公共上下水道の整備や公園や道路,小中学校整備の充実など,長年のまちづくりによって住宅環境の整備がとり行われてきた成果であると感じます。しかしながら,春日井東部の高蔵寺ニュータウンとその近隣は児童数低下による小学校統合を余儀なくされていることや空き家の増加が目立ちます。春日井市全体においても,住宅戸数の約1割の1万1,500戸以上が空き家になっており,近隣住民からも不法住みつきや放火,不法投棄の防犯上の心配をする声もあります。
春日井市はこれまでに下水道整備に1,600億円,上水道整備に600億円の費用をかけて整備してきました。さらに今後の下水事業計画で1,558億円の支出を見込んでおります。また,市内の公園数は275件,児童遊園・ちびっ子広場223件と,多額な整備費用を投じております。毎年の維持管理は,清掃などは地域の協力もあって行われておりますが,年間4億4,000万円がかかっております。
今までに整備してきた上下水道整備や公園,道路,学校などに投じた費用を無駄にしないためにも,空き家に対して,どうしたら新しい住宅が入ってくるかを考えていく必要があると考えます。
一般的な新築住宅を1世帯呼び込むと固定資産税で平均15万円,住民税で10万円の収入,上下水道料も見込まれます。住宅を呼び込むことで,人口増加により市内飲食,小売に対しての消費の拡大,地域経済の活性化にもつながります。
また一方で,今現在,住んでいる方においては,住宅についてのお悩みもよく耳にします。高齢化が進み,自宅の玄関前の階段3段が上がれないという理由から引っ越し,空き家になったという例もあります。いつまでも春日井に住み続けたいと思ってもらえるようにどうするのかを考えていく必要があると考えます。
質問として,空き家対策と新しく移り住む転入者に対する施策についてのお考えをお伺いいたします
春日井市は,平安時代の有名な書家・三蹟の一人,小野道風の生誕の地として伝えられてきました。小野道風の功績は,それまでの中国の模倣から脱して,日本の風土や日本人の感性に合った書を創造しており,和様の書として賞されました。日本書道史における偉業をたたえ,末永く後世に伝えるため,春日井市は平成元年より長きにわたり,「書のまち春日井」として打ち出してきました。
書道は,書くことで文字の美をあらわそうとする東洋の造形芸術とされており,文字は実用として生まれましたが,文化の進展につれ,美的に表現する方法が生まれました。この美化された文字を書とされています。
春日井市の取り組みとしては,小野小学校,西尾小学校で書道科を開設して1年生から6年生まで授業に取り入れたり,春日井まつりでは,平安時代の衣装をまとい,パレードに参加してPRをしています。また,書道パフォーマンスなど,新しい取り組みも行われました。
道風展は,昭和24年より開催され,ことしで64回目を迎えます。昨年は約7,000点の応募があり,市内24%,県内66%,県外10%の応募があり,来場者数は1週間で6,258人となっております。その他,市のホームページでの告知やJRの電車から見えるように,野立ての看板を設置したり,市役所庁舎には横断幕をつけてPRしております。
書作家協会やさまざまな会を中心に長年「書のまち春日井」を守ってこられました。他市にはない書という文化を全国的に発信していくことは,春日井市の魅力を伝えていくことにおいて,すばらしいことであると感じます。しかしながら,若い世代や書道を全くやっていない市民の中には,書のまちについて理解されていない方も多く存在しています。また,他県で書道をやっている方に「書のまち春日井」の認知度を聞いても,知っている方は少ない現状にあります。長年続けられている伝統を重んじる書道展示会や講演の実施も続けていくことやマスコットキャラクター道風くんによる一般の方への告知活動も重要であるとは感じますが,「書のまち春日井」を本市の方,近隣の市や全国に向けPRをどのようにしていくのかをお伺いいたします。
道風記念館についてです。
道風記念館は,昭和56年に道風生誕の地として松河戸町に開設されたもので,全国でも数少ない書専門の美術館です。書道文化の一層の向上,発展に貢献する目的とした事業を展開してきており,開館以降収蔵してきた作品は2,500点ほどになります。
現在の道風記念館は,道風や平安時代を中心とした書に関する研究施設として展示されていたり,近現代の書作品を展示する施設として書道文化を広める数少ない場所として守られてきました。期間ごとに催し物をかえて,書道に精通されている方が楽しめる場所になっております。現在の1年間の来場者数は約9,000人と伺っております。夏休みなどの児童書道展示や講座開催時に集中しており,平日は来場者数も少ないと聞いております。
春日井市民で訪れたことのない方も多く存在しております。全国で数少ない本格的な書道の展示をしていく施設として,書道をやっている方にも引き続き楽しんでもらえる場所であってほしいと感じます。しかしながら,春日井市の税金で守られ,運営している以上は,ごく一部のための施設ではなく,一般の方が広く楽しめる場所であってほしいと強く感じます。
本年度の計画では,道風公園の整備も予定されており,春日井の魅力発信において期待したい施設です。道風記念館を皆さんに喜んでもらえるように,今後どのようにしていくのかお伺いいたします。
続いての質問に移ります。
住宅の活性化について。
春日井市は,ここ50年余りで15万人以上の人口がふえ,住宅都市として繁栄してきました。これも公共上下水道の整備や公園や道路,小中学校整備の充実など,長年のまちづくりによって住宅環境の整備がとり行われてきた成果であると感じます。しかしながら,春日井東部の高蔵寺ニュータウンとその近隣は児童数低下による小学校統合を余儀なくされていることや空き家の増加が目立ちます。春日井市全体においても,住宅戸数の約1割の1万1,500戸以上が空き家になっており,近隣住民からも不法住みつきや放火,不法投棄の防犯上の心配をする声もあります。
春日井市はこれまでに下水道整備に1,600億円,上水道整備に600億円の費用をかけて整備してきました。さらに今後の下水事業計画で1,558億円の支出を見込んでおります。また,市内の公園数は275件,児童遊園・ちびっ子広場223件と,多額な整備費用を投じております。毎年の維持管理は,清掃などは地域の協力もあって行われておりますが,年間4億4,000万円がかかっております。
今までに整備してきた上下水道整備や公園,道路,学校などに投じた費用を無駄にしないためにも,空き家に対して,どうしたら新しい住宅が入ってくるかを考えていく必要があると考えます。
一般的な新築住宅を1世帯呼び込むと固定資産税で平均15万円,住民税で10万円の収入,上下水道料も見込まれます。住宅を呼び込むことで,人口増加により市内飲食,小売に対しての消費の拡大,地域経済の活性化にもつながります。
また一方で,今現在,住んでいる方においては,住宅についてのお悩みもよく耳にします。高齢化が進み,自宅の玄関前の階段3段が上がれないという理由から引っ越し,空き家になったという例もあります。いつまでも春日井に住み続けたいと思ってもらえるようにどうするのかを考えていく必要があると考えます。
質問として,空き家対策と新しく移り住む転入者に対する施策についてのお考えをお伺いいたします