子供の頃
ば~ちゃん『怖くね~や~』
トワ『ば~ちゃん、死ぬの怖くないか』
ば~ちゃん『全然こわかね~』
トワ『俺はぜ~んぶ怖い』
ば~ちゃん『ハッハッハッ』
朝飯の時だった
ば~ちゃん『何かこわいなぁ』
トワ『ば~ちゃんにも怖いものあるのか?』
ば~ちゃん『ご飯が硬いってことだ~』
トワ『ふ~ん』
他愛ない会話はしょっちゅうだ
邦画はあまり観ないけど、このあいだ『あん』って言う樹木希林さんの出演してる作品を観た
樹木希林さんが扮するお年寄りが、俺らのば~ちゃんの話し方や仕草が似ていて、あんこやうどんを一緒に作った頃を思いだし懐かしく思った
素朴でとても良い映画だった
役以外の樹木希林さんをテレビで何度か拝見した
都内の自宅はとても広くて…
でも幸せそうには見えず、寂しそうに思った
それは徹子の部屋
黒柳さんの質問の中に、内田裕也さんのどこが好きなんですか?の様な事を希林さんに尋ねた
すると希林さんはキッパリと
『全てです』
と答えた
彼女には広い部屋や贅沢の幸せよりも、二人が傍にいる空間が求めている幸せなんだろうと思った
この世で生き残るには、頼りになる人の傍を離れないことだ
希望も怖れも含めて信頼しあう
でも信頼を失ってしまったらどうする
信じていたものが消えてしまったら何処へ行けば良いのか
本当の怖いものは、一人になった時だろう
先に旅立たれた樹木希林さん
ご冥福をお祈り致します


