横浜市営地下鉄の車両紹介!

 横浜市営地下鉄とは…?

横浜市営地下鉄は、日吉駅から中山駅を結ぶグリーンラインとあざみ野駅から横浜駅、関内駅、戸塚駅を経由し、湘南台までを結ぶブルーラインがあります。

JR線や私鉄線(一部を除く)とは異なる鉄道方式を使用しており、グリーンラインは鉄輪式リニア駆動方式、ブルーラインは第三軌条方式を使用しています。


グリーンラインの鉄輪式リニア駆動方式

ブルーラインの第三軌条方式

  グリーンライン10000形

フルカラーLEDの10071F(センター南駅撮影)
10000形は、2008年3月30日グリーンライン開業と同時に運行を開始しました。アルミ合金性の車体とし、15.6m(1両分)級3扉構造を持っています。近年では、行先方向幕のフルカラーLED化や利用者増加に伴う6両編成化などを実施しており、着々と更新工事が進められています。

3色LEDの10021F(日吉駅撮影)

6両編成の10031F(センター南駅撮影)

・車内は白色をベースに作られており、LCD旅客案内表示機やゆずりあいシート(優先席的なもの)、車椅子スペースも完備しています。
路線図とLCD旅客案内表示機(右奥)
・行先方向幕は、3色LED、フルカラーLED共に「グリーンライン→普通→行先」と表示しています。
3色LEDによる行先表示
フルカラーLEDによる行先表示
グリーンライン表示
普通表示

  3000A形

引退が近づいている3281F(上永谷駅撮影)
1992年7月6日に3000形として運行を開始した横浜市営地下鉄の定期列車の中でいちばん古い車両です。ステンレス製の車体とし、水色と青色が塗装されています。また、ほかの車両と違って全面が丸み帯びているのも特徴です。2007年から、自動列車運転装置(ATO)が設置され、3000A形となりました。車体の劣化が激しく改修も困難なことから、新型車両の3000V形、4000形の導入に伴い、廃車が進んでおります。

3色LED表示機
先頭部に設置されているボックスシート
旅客案内表示機
車内は白を基調とし、座席はオレンジ色となっております。先頭部には横浜市営地下鉄の車両で唯一のボックスシートが設置されています。旅客案内表示機は、3色LED式と、ランプ点灯式路線図が一体型となった表示機が設置されており、次駅にはその表示機が赤く点滅するようになります。

  3000N形

3色LED編成の3371F(湘南台駅撮影)
戸塚駅~湘南台駅延伸開業による増発分として製造し、1999年6月3日に運行を開始しました。前面が3000A形とは異なり、角張っているのが特徴です。3000形の新しい編成(New)ということから、3000N形と名付けられました。現在は、6両編成6本が運行しております。
フルカラーLED編成 3351F はまりんステッカーが外されている。(上永谷駅撮影)
・車内は白を基調とし、座席はオレンジ色となっています。先頭部のボックスシートは廃止となり、ロングシートに変更されています。車内のドアも、ステンレス製の無塗装のドアに変更されています。旅客案内表示機は、ランプ点灯式路線図を廃止し、路線図と3色LED旅客案内表示機に変更となりました。
3000N形の車内
路線図と3色LED旅客案内表示機
側面表示機(種別) フルカラーLED編成
側面表示機(行先) フルカラーLED編成

  3000R形

快速運用中の3471F(あざみ野駅撮影)
1974年から運行をしていた1000形の置き換え用として、2004年3月30日に運行を開始しました。2005年までに6両編成14本が製造され、1000形を置き換えました。現在、ブルーラインの中で1番多い車両となっております。3000R形のRは、Replace(置き換える)という意味です。既存車両(当時)との変更点は、車体をブロック工法を採用し、側面の凹凸部分(ビードプレス加工)を廃止したことです。
側面表示機(種別表示)
側面表示機(行先表示)
現在はLCD旅客案内表示機を設置
・車内は白を基調とし、座席はオレンジ色としました。側面ガラスは、紫外線カットガラスになりカーテンが廃止されました。旅客案内表示機は、更新工事に伴い2画面式LCDとなり、より細かな案内表示が可能となりました。行先表示機は、3000N形とは異なり行先表示時にも背面に青いカラーが付けられています。

  3000S形

3581F(センター北駅撮影) 3000R形と見た目はほぼ同じ
ブルーラインのホームドア設置、ワンマン運転工事により運行維持が困難となった2000形の置き換え用として、6両編成8本が製造され2005年10月28日に運行を開始しました。製造時は、2000形の台車、ブレーキ装置、連結器等を流用し製造されました。(似た製造列車=東武200型りょうもうや西武10000系NRA)そのため、製造費が他車両よりも3億円ほど安価になりました。3000S形のSは、Satisfaction(満足)のSです。
側面表示機(種別表示)
側面表示機(行先表示)
・車内車外共に3000R形と同様な設計となっています。

  3000V形

1編成のみの3000V形 3611F(踊場駅撮影)
製造から25年程経過した3000A形が大規模改修工事を行うこととなり、その代替として2017年4月9日に運行を開始しました。あくまでも代替用であり置き換え用として製造はされていないため、製造数は1編成のみです。従来の車両との大きな変更点は、前面のライトが丸み帯びたものから少し尖った物へと変更となり、更には前面の行先表示機が大型のものへと変更となりました。また、座席がオレンジ色からラインカラーでもあるブルーへと変更となりました。3000V形のVは、5次車(5を英表示にするとV)から付けられました。

  4000形

最新鋭の4000形4031F (戸塚駅撮影)
製造から30年程経過した3000A形の置き換え用として、2022年5月2日に運行を開始しました。全8編成製造(予定)により、3000A形全てを置き換える予定です。当初は3000V形2次車として運行開始予定でしたが、様々な部分が変更となったため、新形式となりました。3000形シリーズとの変更点は、角張った前面が滑らかになり、ライトも横長から縦長になりました。座席は、3000V形と同様青を基調にした座席ですが、模様等が若干変更となっております。車体全体(塗装等)は、「横浜のイメージ」や「横浜らしさ」を抽出し、「海辺の先進的な都会感」をコンセプトとして位置づけ、凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザインとしています。
行先表示機(路線名と次駅)
行先表示機(上記の英語表示)
行先表示機(種別表示)
行先表示機(行先表示)
・車内は路線カラーの青を基調とし、近未来的な車内空間となっています。また、LCDカバーが白色から黒色に変更されています。座席は基本青を基調としていますが、ゆずりあいシート部分は床面を赤で塗られ、分かりやすくなっております。車椅子、ベビーカースペースは、手すりや固定ベルトが設置されています。
画像引用 Wikipedia

  まとめ

横浜市営地下鉄では、数多くの種類の車両が運行されており、よりたくさんの車両を見ることができます。2路線でここまで種類がある路線は横浜市営地下鉄のみなのではないかと思うくらいです。

3000A形は、2023年から新型車両4000形に置き換わります。また、3000N形は、順次フルカラー化工事をしておりますので、記録はお早めに…。

3000V形は、1編成のみのレア列車なので、見つけられた時の嬉しさは大きいと思います。

皆さんも横浜の顔であり、車両のバリエーションが多い横浜市営地下鉄に乗ってみてはいかがでしょうか?

ご視聴ありがとうございました。

 引用

Wikipedia(一部)