自転車通勤
・私の住居は。Jasper’s Resort という広い敷地内にロッジが10棟、レストランとミーティングホールを備え、周りをブロックの塀で囲ってある施設です。エアコンや電気温水器もあり、ワンルームマンションみたいな施設ですが、唯一の欠点は、勤務先まで15キロ離れており、通勤にバスの利用が必要なことです。バスの乗車時間は約20分ですが、バスはだいたい1時間に1便不定期にやってきます。このため、1時間以上待たされることも珍しくありません。JICAでは20年くらい前までは単車が貸与されましたが、死亡事故が相次ぎ貸与はなりました。今は、必要に応じて自転車の購入が認められています。今回は、自転車の購入と自転車での通勤事情についてお話しすます。
・1月16日朝、5時30分にロッジの前でバスを待っていると、なんと5分もしないうちにバスが来ました。ルサカまで150K(約900円)。バスはハイエースを改造した5列シート仕様です。各所で乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしを繰り返し、なんと20人も乗車して、4時間半かけて10時に目的地ルサカのKamawalaに到着しました。先ず、自転車店、○○Cycleを探して約30分、やっと探し当てました。サスペンション付きのマウンテンバイクが約6,000K(約36,000円)ヘルメットやライト等の付属品を入れると7,000K(約42,000円)。見積書を書いてもらいました。後日、JICAに見積もり書と公費自転車購入申請書を提出し承諾を得ました。
・1月31日朝、自転車の購入のためルサカに向かいました。5時40分からバスを待ちましたが、こんな時に限ってバスは来ません。バスは6時30分にやっと来ました。ルサカに到着したのは11時を過ぎていました。この日のスケジュールは、自転車を買って、post officeに行って日本への年賀状の返信手紙を投函し、薬屋でクエン酸を買って、JICA OFFICEに領収書を届けて0、そして日帰りでルフンサに帰る予定です。2時には帰りのバスに乗りたいところですが、出だしからうまくいっていません。○○Cycleで自転車と付属品を購入し、post office手紙を投函し、自転車でJICAに向かいました。すると自転車の車輪から異音がしたので降りてみると、後輪のスポークが1本外れて他のスポークに絡まっていました。その他に、ペダルの締め付けが緩んでガタガタしていて、更にマッドガードが車輪に接触してガタガタになっていました。とりあえず応急措置をして、JICAに2時に到着しました。担当スタッフに領収書を渡し、ローカルスタッフに自転車の修理をお願いしたところ、空気を入れすぎてパンクさせてしまいました。こうなっては、購入した自転車店に行くしかないため、車を出してもらい自転車店に向かいました。自転車店は、渋々とタイヤの交換、マッドガードの交換をしてくれました。修理が終了したのは4時過ぎになりました。日没の6時半までに家に帰るのは不可能となり、○○Lodgeに宿を取りました。640k(約3800円)の出費でした。
・2月1日、長い1日が始まりました。朝、ホテルを7時にチェックアウトし、Standard Bankに行き、ドル口座の手続きと、2万K(約12万円)現金を下ろしました。ザンビアでは日本と反対で窓口は無料でATMは有料です。ルフンサには銀行はおろかATMさえありません。7時45分にBankに着き開店を待ちました。8時15分きっかりに銀行が開き、所定の手続きがスムーズにできました。大金2万Kをバックに詰めて、自転車でKamwaraのバスターミナルに向かいました。10時に自転車と一緒にバスに乗り込み、出発を待ちました。2時を過ぎた頃、乗客が荷物を持ってバスを降り始めました。聞くと、このバスは出発せず別のバスに乗り換えるとのことで、乗客の乗り換えと荷物の積み替えに1時間を要し、バスはようやく3時に出発しました。やれやれ、出発まで5時間待ちでした。バスは順調に走っていると思いきや、約1時間走った後Tyonngueを過ぎたUndaundaで停車しました。周りを見ると荷物を抱えた乗客が大勢歩いています。先にある橋が大雨により崩落し、川の向こうに側に歩いて行く必要があるとのことでした。私は、自転車を受け取り道を走っていくと、橋の崩落地点にたどり着きました。ここから道を降り、川を渡渉し、また道に戻る必要があります。自転車を押しながら急な坂道を下り上りしてやっと向こう岸に着き、乗り換えのバスが待機しているChinyunyuに着きました。乗客がそろい、バスが再出発したのは7時を過ぎていました。ここから、私の家のあるJasper’s ResortへはKalomaで下車し、後6キロ先にいかなければならなりません。9時にKalomaに到着。真っ暗でした。さすがに自転車をこいで行く気がしなかったので、タクシーを探しました。深夜?営業をしているスナック?で聞いてみると、200Kならいくよというドライバーがいました。昼間普段は50Kなので150Kに値切ってタクシーに乗り、10時にようやく家にたどり着きました。バスの乗客のほとんどは、Tipataに行くので到着は翌朝5時頃になるでしょう。みんなの無事を願って、シャワーを浴びてベッドに入りました。
・2月3日、自転車で出勤しました。14キロの道のりを1時間半の予定で、7時40分に出発しました。舗装道路を行くのですが、道は思った以上にでこぼこで起伏もありました。Kalomaから本線のGreat Yeast Roadeに出ます。ここまで6キロを30分要しました。日差しが厳しく、汗だくになって自転車を漕ぎました。今日は橋の崩落のため道路が不通で、大型のバスやトラックの通行は少ないですが、それでも車が近くを通過するととても怖です。予定通り9時過ぎにオフィスに着きました。久しぶりの自転車でお尻が痛いのはしかたありません。
・帰りは、同僚に別の道を教えてもらいました。Lufunsaの中心地とMupansyaにある病院を結ぶ道で、舗装されていませんが広い道で、歩いている人も見かけます。先に川があり車が通行できる橋がないため、車の通行がなく安全です。道は、堅いところもありますが、海岸の砂地のようなズブズブな所もありました。周りはブッシュと畑で小鳥も多く、とてものどかで気持ちがいい道です。距離も10キロと行きの道より短いので、約1時間の予定でこぎ出しました。道は全く舗装されていないので、雨が降ると泥道になり自転車の通行は困難だろと思いました。晴れていれば、のどかで気持ちのいい道です。今日は、自転車通勤の記念日として、夕食にビールを奢りました。
o1280096015544143191.jpg@@1280@960
o1280096015544143491.jpg@@1280@960