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ゲームアド 80's 名作篇「○○してから、寝てください!?」

30代以上には懐かしい!20代以下には新鮮?な80年代のテレビゲームをネタにしたこのコラム。
さて今回のお題は…80年代懐かしの名作ゲームアド(広告)について!


ビデオゲームのテレビCMや雑誌広告が一般の人の目に多く触れるようになったのは、任天堂がファミリーコンピュータ、セガがSG-1000/SC-3000を発売した1983年以降のこと。


この時期の家庭用ビデオゲームの広告は、ゲーム画面をわかりやすく表示し、どんなジャンルで、どこが面白いのか(ソフトの売りの部分)をしっかりと見せるという、非常にオーソドックスな構成のものがほとんど。

1985年あたりまでの任天堂の広告はまさにその代表例といえるでしょう。


しかし、ファミコンが登場した1980年代。広告業界では糸井重里(代表作:『くう ねるあそぶ』日産自動車「セフィーロ」)、仲畑貴志(代表作:『目のつけどころが、シャープでしょ。』SHARP)といった売れっ子コピーライターが世間の注目を浴び、次々とインパクトのあるCMコピーを発表していました。


そして1985年の冬、あるゲームメーカーの広告にこんなコピーが登場したのです。


クーソーしてから寝てください

『クーソーしてから、寝てください。』(チラシ画像)
ファミコンソフト『スターラスター』(ナムコ)のチラシより。


「クソして寝る」なんていう、少々はしたない言い回しは時折耳にしますが、 "クーソー"とは、ちとヒネりが効いていますね。

"糞"とも"空想"ともとれるこのコピー自体がひとつの言葉遊びであり、さらに見る者の想像力を刺激し文字通り目にした者のクーソー(空想)を促すような作りになっています。


広告のメイン商品はナムコのファミコン用ソフト「スターラスター」ですが、下段の商品告知の他は、メインビジュアル中のレトロ調テレビにハメ込まれたゲーム画面の写真が1点だけ。なんともアッサリしていますが、ビジュアル要素をあえて控えめにすることで、かえってこのゲームの持つ奥深さが自然と見る者に伝わってくるように感じます。


翌年の1986年には「スーパーマリオブラザーズ」が大ヒットによる空前のファミコンブームが到来しますが、これはファミコンブーム前夜の名作広告と言えるでしょう。
で、気になるこのコピー生み出したコピーライター、その人の名は…糸井重里。
つくづくファミコンに縁が深い人であります。