心配されていた雨も上がりここ大一番の舞台が整ったカシマスタジアム。
選手権大会茨城県予選決勝、明秀日立vs第一学院を観戦した。
夏冬の連覇さらには選手権予選初優勝、選手権初出場を狙う明秀日立。
2年連続の選手権出場を狙う第一学院。
試合は13時にキックオフの笛が鳴った。
試合立ち上がり、明秀日立が攻め込み度々シュートを打つ姿が見られる。
スコアが動くのはそう遅くはなかった。
CKからキャプテンの17番石川が頭で叩き込み先制ゴール。
これを機に明秀日立の流れになるかと思われたが、第一学院11番権田が華麗なボールさばきから自らシュートを打ち、同点。
ボールがゴールネットに吸い込まれるような見事なシュートで試合を振り出しに戻した。
さらに第一学院は8番政氏のクロスを13番高土が頭で合わせ逆転。
試合は第一学院がスピードと勢いに乗った攻撃で主導権を握る。
ペースを乱されてしまった明秀日立はボールを前へ繋げられず苦戦するも、10番吉田を中心に積極的にゴールを狙う姿が見られた。
そんな中、CKのチャンスを得た明秀日立は13番前川が頭で合わせる同点ゴールを見せる。
高身長の選手が揃っているわけでもないが、2得点とチームの武器となっていたセットプレーは人数をかけみんなで押し込むような全員攻撃の意識が感じられた。
試合は2-2で同点のまま前半を折り返し、後半は両チームとも早めに流れを掴みたいところであっただろう。
後半はカードが出るほどぶつかり合う激しい展開に。
時に第一学院が、時には明秀日立が主導権を握り、流れの読めない一戦となっていた。
徐々に延長戦も頭の中によぎるようになってきた後半30分頃、明秀日立20番小磯がミドルシュートを放つとボールはゴールネットを突き刺し、これが決勝ゴールとなる。
1度は陽射しも差し込んだカシスタには大粒の雨が降り注ぎ、試合の激しさを物語っていた。
試合終了のホイッスルが鳴り、第一学院の猛攻を懸命に凌いだ明秀日立が勝利を掴む。
明秀日立は茨城県予選初優勝ということもあり、試合終了の瞬間ピッチ内の選手、スタンド、ベンチがそれぞれ一体となって喜びを共にした。
選手権出場を決めた明秀日立は明日11/16に行われる抽選会にて対戦相手が決定する。
多種多様な選手が揃い、それぞれが特徴のあるプレーを魅せてくれる明秀日立。
冬の選手権がとても楽しみだ。