こんにちは^ ^
Kyokoです。

GNJは、Go Natural Japanese の略です。
このネーミングをしている人は、まだわたしだけのようです\(^o^)/ 
たぶん。


わたしがいつも日本語の生徒さんのお役に立てて醍醐味を感じるのは、場面に相応しい言い方をお伝えできたときです。
これが一番かもしれないな、くらいに嬉しいことです。


「お誘いを断るときには何と言ったらいいですか?」と質問を受けました。

これ、「返答は’行けません’でいいですよ」では片付けられない問いだと思います。


シチュエーション、相手との関係性、今後どうしていきたいか、などを加味した返答をしないと、違和感なく日本人と流暢にコミュニケーションをとることはできません。


何でも話せる間柄になりたい相手に、気持ちが伝わる話し方をしたい。
相手が外国人でも日本人同士でも、わたしはそう思います。


相応しくない言い方をしてしまわないか心配なとき、どう言ったら自分の気持ちや事実を正しくつたえられるのか、誰かに聴きたくなりませんか。



例えば、

お誘いを受け、気持ちとしては本当は出かけたいのに、用事があるので叶わないという場合。

あなたの返事が、

「行けないです」なら、誘った側は、あなたは都合が悪いから行かない、つまり、都合が良ければ行くのかもしれないのだろうと想像するでしょう。

「行かないです」だと、単に行くか行かないかの結論を伝える良い返答のような感じがするかもしれませんが、相手がどう思うかは微妙なところです。極端な場合、都合は関係なく行くつもりがなさそうだからもう誘うのをやめようとまで思うかもしれません。


「ない」の前の文字が「け」か「か」か、それだけの違いですが、日本語ネイティブはこの一文字からニュアンスの違いを聞き取ります。そして無意識のうちに、その後の関係性の持って行き方にまで思考を巡らせていきます。


あなたが殆ど日本語が拙くて喋れないレベルなら、外国人なのに日本語で頑張ってる!すごい!と思われて、ニュアンスの不協和音的な響きは聞き流されることが多いでしょう。


あぶないのは、かなり流暢になってきている頃です。
話し相手が、外国語である日本語を喋るあなたに尊敬の念を抱きつつ、まさか流暢に話しているあなたが「行けない」と「行かない」の違いをわかっていないとは夢にも思わなかった場合、意思の疎通が間違った方向になりかねません。


また、


「行かないです」を、「行くことができないです」を短く、口語に近い言い方にしたものだと勘違いしてる方もいるかもしれませんが、言われた側が受ける印象は、意味合いがかなり違います。

「行かないです」はI wont come.
「行くことができないです」は、I cannot make myself come.

という感じではないかと思います。
この2つ、かなり意味合いが異なりますよね?


宴もたけなわな折に、自分だけ早く帰ろうとするときなど、

「もう帰ろうと思う」とか「先に帰るね」と自分の意思を言って、今から帰ろうとしている事実を伝えるのも正しい日本語です。

しかし、あえて

「用事があるからもう帰らないといけない」と帰る理由を自分以外の用事のせいにすると、自分の気持ちはまだここに居たい、というニュアンスが相手に伝わり、相手に柔らかい角の立たない表現になります。


注意があるとすれば、相手に、自分といるよりもっと大事な用事があるんだ?と思われてしまうかもしれないことです。

これを避け、あなたとの時間は大切です^ ^、という気持ちを込めたいですよね。

ならば、「もっと楽しみたいけど、用事があるからもう帰らないといけない」のような言い方で、気持ちも言葉にできると、相手と心を通わせることができるでしょう。


こういうのは、日本語独特の難しさなのかもしれませんね。



もちろん、言う時の口調や表情などのノンバーバルで伝わる情報も大きいので、言うまでもなく、言葉意外の表現も、とても大事ですよ^ ^


あなたが関わる人と打ち解けたコミュニケーションがとれるよう支えになることが、わたしの喜びです^ ^

ひとつひとつ覚えて、身につけていけるといいですね^ ^