おおばば 秀ちゃんの心配をしてる
ひと月ぶりに 施設へおおばばに会いに行った今回は次女を連れて施設ではお誕生会の準備中でおおばばもリビングルームに出て 座っていた老眼鏡も入れ歯も入れてないからかいつもの見慣れた顔じゃないみたい旦那の顔は理解できるようで名前を呼んでいる去年までは私たちを気使い「今日は休みね?」 「車で来たとね?」「ここまで遠かもんねぇ」と繰り返し聞いてきてた旦那の面白い絵柄のTシャツを見て大笑いしたり 表情豊かだった「おおばば、ひ孫の○○よ」「○○ちゃんね!?」3年ほど会っていなかった次女の事は思い出してくれたのかなその後、「秀ちゃん…」私の事を旦那の母 私の義理の母 おおばばの娘と勘違いしたのか私に小さい声で言った「?」聞き違いかな…それからも「秀ちゃんはどうしよるね?」とか「お母さんは元気ね?」お母さんって誰をさしているんだろう?秀ちゃんって4回くらい言っていたお義母さんはもうこの世にはいない10年前に亡くなっているおおばばも お葬式に参列したし「秀ちゃんがここに居たらねぇ」とか寂しがってたのに忘れたのかな記憶がごっちゃになってしまったのかな耳も目もよく見えないおおばばは何を思っているのかな時折、窓の青い空を見ている瞬きもしないで寂しいんだろうな私も寂しくなったよ