般若心経 心の「大そうじ」 名取芳彦 ★★★★☆
正式名称『般若波羅蜜多心経』(はんにゃはらみったしんぎょう)
皆様も『般若心経』という言葉は
聞いたことありますよね?
日本人が昔から困ったときのお守りとして
唱えられてきたお経で、
今でも一番人気のお経なのだそうです。
この作者が言う、般若心経とは、
人生での悩み、辛いことなど
全てのお荷物の正体を解き明かすだけでなく、
これからの人生をもっと陽気に生きていく、
そのためのキーワードの陳列棚と言っています。
いわば、般若心経は、
心のそうじをするためのそうじ用具箱であり、
一つ一つの語句はそうじ道具
そのものだと言っています。
そして、具体的にこの本では般若心経の難しい語句を、
作者の体験、経験談の例から、説明してくれています。
その難しい語句はまだ覚えられないけれど、
その意味として、
気に入ったところをピックアップします。
○思い込みを捨てれば心が軽くなる
これは、バカの壁の養老先生も
同じようなことを言っていた気がします。
思い込みとは、その人の過去の知識、経験から
その人の独自の『解釈』で変わります。
それを心のフィルターと呼びますが、
その心のフィルターが
汚れていたり目詰まりすると、自縄自縛します。
どんな心のフィルターをかけるかで、
物事の見方が変わり、心は軽くなります。
○自己優先の考え方をやめる。
自分のことばかり考えて、
『自分の得』だけを考る人は、
「世の中はつまらない」とつぶやく人が多く、
無気力で不貞腐れて自棄になっていく、
つまらない人生になる。
○自分の大変な時と人の楽な時を比べない
物事を一つの方向からしか見ないのでは、
モノの本質が見えません。
自分だけしんどいのではない。
他人が楽に見えたり楽しそうに見えても、
そうでないことがあること、
多方面から物事を見ることを習慣化するべき。
○心の掃除をする手っ取り早い方法
部屋の掃除をする
ほんの一部分だけピックアップしました。
当たり前のことを言っていますが、
私にとってわかっているようでつい、
やってしまいそうなこと、
肝に銘じたいことを集めました。
何度も読んで、これらを俯瞰してみると、
確かにこれらができていない人を見ると、
なんだか、悩みを多そうだし、
人生が楽しくなさそうでした。
この本を読んで、
考え方を改めることで、
少し、生きることが楽になりました。
この本はかなりわかりやすい
般若心境の入門編のようなものです。
皆様も是非読んでみてください♪