こんにちは。北摂の長山です。
街もすっかりクリスマスモード一色で華やかですね(^^)
54歳・男性・糖尿病。
10月より毎日の夕食に、当社の配食を利用されている方がいらっしゃいます。
配食開始時は身長172cm、体重72kg HbA1Cが7%台で尿素窒素、
クレアチニンとも少しですが高値を示していました。
食習慣をお伺いすると昼食は毎日外食でビール毎日500mlを1本は飲まれる方でした。
心配はしましたが、ご本人、奥様ともかなり食事療養には熱心で
「楽しい老後を過ごすことが夢です!そのためには頑張ります!」と意気込んでおられました。
利用1ヵ月後の訪問では腎臓の値はほぼ横ばいでしたがHbA1Cが6.5%まで改善されていました。
その影にはご家族様が毎日食べたものを記録し、ご飯量も測り、
出来るだけバランスの良い食事を・・・と気を配られていることと、
ご本人様もアルコールを毎日から週3日程度に飲む回数を減らされているなど努力されているからだと思いました。
そして、利用2ヵ月後の訪問では・・・・HbA1Cの値は変わらなかったのですが体重が74kgまで増えていました。
「アルコールも最近では週1回程度にして頑張っているのにな~」とご本人。
しかし、よくよく聞いてみると・・・
「ごめんなさい・・・( >Д<;)実は・・・ここ1ヶ月ぐらいお昼はご飯は大盛り2杯は食べてるし、
アルコールも隠れて時々飲んでる・・・。いや~無理無理。」と笑顔で告白されました。
すると、
「そうなの・・私がご飯を毎日計っているのは無駄なのね・・・。
数値が改善してきたと思って喜んでいたのに・・・」と奥様の目には沢山の涙が・・。
これには、ご本人様も私もびっくり!どうしよう・・・・
「まぁ、あまり縛りすぎるとストレスにもなりますし・・・徐々に・・・・」と私が言うと、
「栄養士さん!甘いことは言わないで下さい!ここが頑張り時です。気を緩めるとこの人はズルズルいってしまいます!」と・・・
結局『①これからは隠すのではなくちゃんと報告すること ②体重を元にもどすこと!それまで禁酒!』
と奥様にきつく約束を取り付けられてしまいました。
帰りがけにご本人様が「妻の涙は初めて見ました。
数値がよくなるとすぐに油断する僕の性格をよく分かっているんですよ・・・。
悪いことをしました。『楽しい老後』が夢なので頑張ります」と反省されていました。
食事療養を始めた時の気持ちを持続することは大変なことです。
継続するにはご家族の協力も大きな励みになると、改めて感じました。
私が栄養指導するよりも数千倍効果のある「妻の涙」でした。
ほんと、いいご夫婦でした(^^)