新型コロナで世界中がワクチン摂取に躍起になっている中、日本は一歩も二歩も遅れ、一般国民には当分ワクチン摂取が始まる気配がない。イギリスやスペインの友人にはもう摂取が始まっているにもかかわらず。日本国民が慎重なのか、外交力が甚だお粗末なのか。どちらもそうなのだろう。

今日、ニュースで認知症で施設に入っている人の摂取云々を報道していて、いささか呆れた。認知症患者はマスクで予防、ということが理解できないから着用が難しいと聞いたことがある。そこにきて、ワクチンの優先摂取は果たして必要なのだろうか。

私自身、ワクチンを受けて生き残りたいなどという気はさらさらないが、2年に1回の「イギリスの永住許可証更新」が今年の暮れに迫っているので、それまでに一度渡英しないとビザがチャラになってしまうことが気がかり。イギリス入国の際に、ワクチン摂取の証明書がないと入れないよ、と言われると困るのである。

何でも、そのようにワクチンがなかなか浸透しない貧困国などの場合、金持ちが自腹を切って申し込むワクチンツアーが始まったそうな。アメリカのミシシッピーあたりだと、お金を払うと誰にでもワクチンを打ってくれるということなので、そういうところにチャーターで出かけてさっさと打ってもらう。もちろん旅費は安くないが、命あっての物種だから結構申し込みみがあるらしい。アラブあたりの金持ちは多少の出費は痛くも痒くもないのだから、当然ワクチン摂取を急ぐだろう。

その点日本はまだ後遺症がどうのこうの、副反応がどうのこうのやっているが、あれはワクチンの遅れを国民からごまかすためのカモフラージュだと思えてならない。ワクチンで死ぬわけではないし、よしんば数百万人に一人アレルギー反応で重症になったところで、それで助かるいのちのことを考えたら問題ではない。

トランプのアホのおかげで新型コロナ感染を全土に広げたしまったアメリカさえも、ワクチン供給の追い上げはモーレツですごい勢いで摂取が進んでいる上に、ジョンソンアンドジョンソンなど自社開発のワクチンも出回り始めている。

日本政府よ、慎重になるのももう潮時だ。一刻も早く、ワクチンを必要としている同朋にワクチン摂取を始めて欲しい。この国に生まれるんじゃなかった。と思う前に。