始まりは嘘から・・・(2)
次の日。
銀時は昼間、フラっと出て行ってそれっきり帰ってこない。
もしかして・・・・・
そう思ったあたしは真選組の屯所へと急いだ。
しかし銀時の姿は見当たらなかった。
あたしがホっとして家へ帰ろうとすると
ガシッ
誰かに腕を掴まれた。
振り向いてみると、そこには総悟君の姿があった。
「鈴、ちょっといいですかィ?」
「なっ何っ!?」
「いやぁ~さっき、万事屋の旦那から電話がありましてねィ。」
「えっ!な・・・なんて・・・?」
あたしが恐る恐る聞くと、総悟君がニヤリとして言う。
「俺、いつ言ったんですかねィ?
酔ってたのか、頭打って記憶なくなってたんだか
知らねーんですがその時の事覚えてないんでさァ」
「なっ、何を・・・?」
あたしは逃げ出したい気持ちを抑えて、聞いてみた。
「告白でさァ。」
うわっ。
ホントに言ったんだ。
銀時の意地悪!
「ご、ごめんなさい。
つい、見栄張っちゃって・・・
その時最初に出てきたのが総悟君の名前だったから」
「へぇ~
俺の名前が最初に・・・ねィ(笑)
どうして俺なんですかィ?」
「えっ!
そ、それは・・・」
「それは?」
「すっ・・・」
「す?」
うわー
忘れてたよ。
総悟君も銀時と同じドSの類だったんだ。
ちょ、総悟君顔笑ってるって!
「好きだからっ!
好きだから最初に総悟君の名前が出てきたのっ!//」
そう言った瞬間、総悟君に抱きしめられた。
【続く】