9年前の今日も、天気が良くて
心地よい日だったのを覚えてる。
あの日は私の学校の用事で
お父さんが休みを取ってくれていて、
家に帰ったところだった。
突然の地震、すごく揺れてこわかった。
机の下に隠れて揺れが収まるのを待ったな。
夜までの記憶があまりないけど
妹が帰ってきて
おばあちゃんにも家に来てもらって
4人で過ごしてた。
余震も大きくてこわかったし、
お母さんは翌日まで
会社から帰ってこれなかった。
都心の会社だからすごく心配でこわかったな。
お父さんが帰ってこれないお母さんを心配して
「ママ迎えに行ってこようかな」って
車出そうとするのを何度も止めた記憶もある。
うちは停電していたので
明るいうちにできることをみんなでして
夜に備えた。
少しずつ外が暗くなっていくのがこわかった。
暗くなってからはライトをつけて
暗い中でみんなで
あまり美味しくない夜ごはんを食べた。笑
その時は少し、非日常感が楽しくもあった。
夜9時過ぎかな。
停電が復旧してテレビをつけた時は衝撃だった。
見たことも聞いたこともないような規模の津波が宮城県を襲っていた。
家も流されてすべてがグチャグチャだった。
千葉県は工場施設が火の海だった。
各地でいろんなことが起きていることを知って
一気に現実味が湧いていった。
とにかく明日がどうなるのかも分からなくて
すべてがこわかった。
津波の映像はどのチャンネルでも流れていて
映画でもCGでもなく、
現実に起きたことなのだと実感させられた。
あの時の衝撃は忘れられないし
私の人生にも大きな影響を与えた出来事になった。
幸い、私たちはすぐに日常を取り戻せた。
それからは 募金をしに行ったりしたなぁ。
ボランティアにも行きたかったけど
中学生にできることなんてあまりなかったり。
私は偽善者なのかもしれないね。
私はいまだに身近な人の死に触れたことがない。
ひいおばあちゃんの時は
あまり会ったことがなかったから実感がわかなかったし。
一生の別れと悲しみを味わったことがない。
それでもこの震災のことを思い出すと
胸が痛むし、涙が溢れ出てくる。
風化させてはいけないことがたくさんある。
忘れてはいけないことがたくさんある。
日々、当たり前に過ごせることに
もっと感謝していこう
震災で命を落とされた皆さまのご冥福をお祈りいたします。