お久しぶりです
てんちょです

何から話せばいいのだろう?

今日は、東京から軽井沢まで来ました

そこで先日、ふと思ったのです。

ん?軽井沢って長野県だよな???
長野県って何かあったような……

さぁここで、タイトルと冒頭を読んだ勘のいいあなたは薄々気づいているでしょう?

「野辺山だ!」
と気付いたのです。

野辺山は長野県に位置し(それはそう)、野辺山駅はJRで最も標高が高い駅なんだとか…

そしてなぜ野辺山かというと、国立天文台野辺山宇宙電波観測所があるからです。

もうお気づきでしょう


乃木坂46「新しい世界」のMVの撮影地です

新宿からですと、特急あずさで小淵沢へ
小淵沢から小海線で野辺山です。

ではここからは、野辺山宇宙電波観測所の写真を紹介します


まずはこちら。
電車の窓からも見えるくらい一際大きなパラボラです

45メートル電波望遠鏡と言いまして、その名の通り、パラボラの直径は45メートルあるそうです。
この場合、航空障害灯(航空法により60メートル以上の建造物に設置義務)は付けなくてよいのだろうか……

45メートルと言われてもピンときませんよね。
ボーイング767型旅客機の翼端から反対側の翼端(ウイングスパン)が約47メートルほどなので、だいたいそれくらいの大きさです。

写真では伝わりませんが、かなりの大きさと存在感です。
でも世界には500メートル級のパラボラもあるんだとか……



一方、こちらは電波ヘリオグラフというパラボラ。
奥に写っているのが先ほど紹介した45メートル電波望遠鏡ですね。
電波ヘリオグラフが横490メートル、縦220メートルの逆T字型にズラリと並ぶその姿には中部国際空港名物の整列するボンバルディア機も脱帽でしょう。

「新しい世界」のMVでは、メンバーがこのヘリオグラフの前に立って踊っているシーンが印象的でしたね。

こちらのパラボラの直径は80センチ。
分かりやすく例えると、齋藤飛鳥さんの頭がだいたい4個半です。
可愛いですね。

「へリオ」には太陽という意味があり、このヘリオグラフは太陽を観測するためのパラボラです。
アンテナが太陽を追いかけるさまはさながら向日葵のようですね。

84台のヘリオグラフが電波を集めることで、490メートル口径のアンテナで観測したときと同じ画像が得られるそうです。

84台で1つの画像を作り上げるということですね。

このヘリオグラフですが、2020年3月31日に運用を終了したらしく、南北に220メートル伸びていた列が今は数台のみとなっています。

観測所の入口付近にアンテナが置いてありましたが、恐らく使わなくなったヘリオグラフの一部を展示しているのでしょう。

こんな感じです。



続きましてこちらはミリ波
干渉計というそうです。
望遠鏡には、単一鏡と干渉計とがあり、前者は1台のパラボラで観測、後者は複数台のパラボラのデータを繋ぎあわせて観測するものです。

パラボラの直径が大きいほど解像度が高くなるらしいですが、必ずしもパラボラ1台でなければならないわけではなく、複数台を広範囲に置くことで大きなパラボラと同じ働きをしてくれるそうです。

先ほどの電波ヘリオグラフも干渉計の1つですね。

ちなみにこの画像、「新しい世界」のMVに画角を寄せました笑


こんな感じですね

ちなみにこの下にある線路は、アンテナを移動させるためのものだそうで、東西を結ぶものと南北を結ぶものがあります。

さて、ここで少し休憩しましょう。

個人的な好みの話になってしまうのですが、アンテナの裏側に魅力を感じたんです。

45メートル電波望遠鏡の裏側

ミリ波干渉計の裏側

なんだか独特のエモさがあるんですよね裏側って。

こんなのもいいですよね~

親子みたいなのも貼っておきますね

さて、野辺山宇宙電波観測所に行く際の注意事項をいくつか。

まず、この観測所は宇宙からの電波を拾うところです。
携帯電話など、電波を発する状態にある電子機器の使用はできません。
電源を切るか、機内モードに設定する必要があります。

次に、小海線は本数が少ないです。
時間を間違えると駅で1時間以上待たされますので、電車の時間は予め調べておくといいと思います。
そして、電波が使えないので調べた時間はスクリーンショット等で保存しておくと便利です。

最後に、駅から観測所までの道のりは土や泥が多いです。
汚れてもいい靴で行くといいと思います。

隣接する施設のお土産売場にはこんなものも売ってましたのでぜひお立ち寄りくださいね

ということで、今回は長野県にある国立天文台野辺山宇宙電波観測所へ行って来ました!

山の中に陣取る大小さまざまな数々のパラボラアンテナに囲まれて、まるで異世界に足を踏み入れたかのような不思議な感覚。
機械音だけが鳴り響く少し寂しくもワクワクする空間。
まさに「新しい世界」そのものでした。

また行きたいな

ではは