こんばんは、佐藤です。
1月終わり頃から、かなり久々に書店へ足を運ぶようになった私です。
と言うのも、小5の娘が図書室から本を借りて帰っては熱心に読む姿を見てですね、
何かこう、自分の子供時代が懐かしくなったと申しますか。
表紙やタイトルで気ままに本を選んでは面白い小説を探しまくっていた子供時代の宝探しを、
もう一回やりたくなってしまいまして。まぁそんな流れで、ハードカバーの小説を購入して参りました。
たぶん、中学時代にハリーポッターにどハマりしたとき以来ですね。
そんな経緯で手に取った本がこちら、どんっ。
しろがねの葉
著者 千早茜
タイトルと表紙と、あと帯が決めてでした。
男達は命を賭して穴を穿つ。
山に、そして私の躰に。
すんげーこと書いてある……と思って。
ファーストコンタクトではこの穴を穿つってのは性行為の事かなと思ったのですが、読了した今では彼女の心にと両方の意味合いがあったのかなと思います。
舞台は太閤秀吉から徳川政権に移る最中、シルバーラッシュに沸く石見銀山には凄腕と誰もが認める山師の喜兵衛という人がいて、この話には喜兵衛に拾われたウメという女性の人生が描かれています。
これがもう、びっくりするくらい面白かった。
私は作中に登場する隼人って青年が好きでした。
周りに慕われる懐の深さがあって、尚且つ女郎の息子という生い立ちからくる心の影も彼の魅力。
鷹の様な目って描写がね、ありがちかも知れないんですけど、ぴたりと彼にハマるのですよ。
この隼人とウメの関係性が本当に良かった。
詳しく書きたい。しかし初見の感動を奪いたくないので書けない。むずがゆい。
読んで。とにかく読んで。
昨日の夜に読み終わって、もう少しで24時間経ちますが、全然余韻が引かない。
これはもう今年中に石見銀山に聖地巡礼に行かなくてはですね。
皆様ぜひお手にとって、読んで、全部読み終わった後に「あ〜〜〜〜っ」てなってください。
あ、因みに…そんな激しくないけど性描写あるので、苦手な方はご注意を。
それでは、good-by!
